シュールでゴージャスな夢の世界『”In Goude we trust!” ジャン=ポール グード 展覧会』レポート

2018年11月28日(水)~12月25日(火)の期間中,東京・銀座のシャネル ネクサスホールにて,『”In Goude we trust!” ジャン=ポール グード 展覧会』が開催中です。
アーティスト,デザイナー,ディレクターなどの肩書を超えた活躍を見せるジャン=ポール グードは自らを「イメージメーカー」と称しており,洗練の極みにあるクリエイションは人々に忘れられないインパクトを与え,数々の傑作を生みだしてきました。
今回の展覧会は,20年以上にわたって関係性を築いてきたシャネルとジャン=ポール グードによる創作の中の卓越した作品とともに,作家自らが選んだ写真やドローイングなどを、新しい映像作品とともに紹介しています。以下,展示に先立って行われた内覧会の様子と,魅力的なイメージの数々をご紹介します。

[text and photo by IHIエスキューブ Art inn編集部] 2018/12/5 UP

<All singing,all dancing 皆歌い、皆踊る,multi-screen installation Paris,1990-2018>

 

展  示: “In Goude we trust!” ジャン=ポール グード 展覧会
公式HP: https://chanelnexushall.jp/program/2018/jeanpaulgoude/ 
会  場: シャネル・ネクサス・ホール
会  期: 2018年11月28日(水) ~12月25日(木)
時  間: 12:00 – 19:30
※無休 入場無料

 

会場に入ると,まず鮮やかな光を放つマルチスクリーンのインスタレーション《皆歌い、皆踊る》が目に飛び込みます。

小さなブロックに映し出された映像はダイナミックかつリズミカルに切り替わり,黒い空間に華やぎを与えています。カラフルな色彩と明るい音楽に気持ちが浮き立ち,これから始まる展示への期待が高まりました。

 

<All singing,all dancing 皆歌い、皆踊る,multi-screen installation Paris,1990-2018>

 

奥の空間にも映像作品があり、鳥籠の中に小さな女性がいる映像作品《スト―ミーウェザー》が流れています。

シャネルの衣装をまとった小さな女性が白い鳥のように手を羽ばたかせ,観ているこちらと対話しながら籠の中を飛び回ります。鳥籠の中の白い女性は、優雅でファッショナブルながらコミカルで、ユーモラスな雰囲気に溢れていました。

 

<Stormy Weather CHANEL スト―ミ―ウェザー シャネル, Paris,2018>

 

シャネルの香水といえば、マリリン・モンローによる、「(寝る時は)N°5を数滴」で有名なN°5の四角いボトルが思い浮かびますが、そのイメージを刷新するのが「CHANCE」の丸いボトルです。ジャン=ポール グードは「CHANCE」の香水瓶をボウリングの球に見立てるなど、特徴的な形とパステルカラーの色味、フレッシュで広がりのあるタイトルが活きるイメージを作り上げています。

会場の写真も、三角形に柔らかく膨らむスカートを身に着けたモデルがボトルを持つことで円形が際立ち、香水が描く孤によってリズミカルな動きが生まれ、静的な写真であっても動的な映像を見ているような印象を持ちます。今回多数出展されているドローイングも、抽象化されたモチーフたちが今にも動き出すかのような、鮮やかな生の躍動感を感じさせます。

 

<Chance CHANEL チャンス シャネル, Paris,2018/ Chance CHANEL Storyboard, Paris,2018>

 

場内で美しいパフォーマンスを見せるのは,2001年に発表されたシャネルのファイン・ジュエリーコレクション「The Five Elements」のためのインスタレーション《ファイヤー》のダンサーたち。

エレガントな白いドレスにどこかエキセントリックなジュエリーを身に着け,民族舞踊のような動きで優雅に歌い踊ります。また,真っ赤な衣装のパフォーマーの姿もあり,彼女らの白と赤のコントラストが鮮やかで,まるで夢の異世界に迷い込んだようでした。

 


 

ジャン=ポール グードの作品は、2018年に京都で開催されたKYOTOGRAPHYでも公開されましたが、その際の会場は京都文化博物館でした。広いスペースを使った大判の作品を多数含む展示は歴史ある建物を活性化させ,意外性と生命力を持ち込んでいるようでした。

今回のシャネルの展示は鮮烈な映像作品やドローイングが選ばれ、ファンタジックでゴージャスな雰囲気とともに、ジャン=ポール グードの創作に共有されるシュールでダイナミックな世界観を楽しむことができます。心が高揚する年末、『”In Goude we trust!” ジャン=ポール グード 展覧会』を鑑賞することで、更に気持ちを盛り上げてはいかがでしょう。

 

※無断転用は固くお断りします。

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