上野の森美術館 「進撃の巨人展」

1. 「進撃の巨人展」とは

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[text and photo by 空丹 久美] 2014/12/5 UP

 巨人が人間を喰らい,人類は壁の中でしか生きられない。そんな理不尽な世界で,自由をつかむために闘う主人公エレンと調査兵団たちを描いた諌山創によるコミック,『進撃の巨人』。累計発行部数4000万部を超えた本作品が,ついに展示会となった。原画の展示はもちろん,音や光のギミックを多用し,『進撃の巨人』の世界を上野の森美術館に展開する。

●公式HP: http://www.kyojinten.jp/
●会場:   上野の森美術館
●会期:     2014年11月28日 (金) ~ 2015年1月25日 (日)
●時間:     平日|10:00 – 17:00 土日祝|10:00 – 20:00

2. エントランス

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 階段をのぼると私たちを迎えてくれるのは「この世界は残酷だ・・・そして・・・とても美しい」という,『進撃の巨人』の世界観を象徴する言葉だ。エントランスホールとなっており,壁には現在公開可能な情報が展示されている。あらためて『進撃の巨人』の設定を振り返り,当展示に挑むことができるようになっている。

 

3. 恐怖体験シアター

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エントランスの奥にある扉からスクリーンのある部屋に誘導される。「ウォール・トーキョーに巨人が攻め入ってきた」調査兵団の兵士がそう告げた。私たちを襲おうと,スクリーンの中で巨人たちがこちらに迫ってくる。大迫力のスクリーン映像はもちろん,音・光・風・振動などのギミックにより,巨人に襲われる恐怖を身をもって体感できる。序盤ながら,一気に『進撃の巨人』の世界に引き込まれるであろう。

 

4. 原画の世界

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 『進撃の巨人』のコミックの原画が展示されている。迫力のある原画はもちろんのこと,諌山先生の茶目っ気たっぷりなコメントも添えられている。また,展示する壁にも工夫が凝らされており,一方は襲われる側の人間の恐怖の表情,もう一方は迫りくる多数の巨人と,世界観に没頭しやすいようになっていた。

 

5. 諌山先生の作品創り

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 『進撃の巨人』という作品がどう創り出されたのか,ここで紹介されている。諌山先生がどういう作品に影響を受け,どういう過程で作品を創り出してきたのか,恐怖を追求するその姿勢,その一端を知ることができる。影響を受けた作品では有名な作品もあり,諌山創という人物を身近に感じることができるかもしれない。

 

6. エレンの闘い

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 巨人化したエレンが岩で穴をふさぐシーンがある。このシーンの1コマ1コマに,話の展開に合わせプロジェクションライティングの手法で,光を当て音をつけるといった演出になっている。演出のおかげで,より臨場感にあふれ,力強さを感じさせられるシーンとなっていた。

 

7. 立体起動装置の闘い

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 スクリーンを3面使用して立体的にしながら,森の中で木々の間を立体起動装置で飛びまわる映像を流している。物語の中でも,強敵である女型の巨人のシーンだ。一兵士になり飛び回りながら,巨人に対峙する感覚を味わえるだろう。

 

8. 地下室展示 アイテム

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 地下室展示という部屋では,物語の中でキーとなるアイテムが展示されている。ミカサのマフラーやリヴァイのブレードなど,実際に触れることができるものもある。物語の世界の中にあるものが,現実に存在している空間だ。

 

9. この先の謎

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 内覧会の時点ではまだ展示されていなかったが,物語に深くかかわってくる新キャラクターの生原稿が紹介される予定だ。本編で登場する前に,ぜひご自身の目で確認していただきたい。

 

10. 超大型巨人

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 巨人の象徴である超大型巨人,その1/1のリアルスケールで造形された超大型巨人がいる。人類の恐怖の象徴である超大型巨人,その迫力を目の当たりにすることができる。さらに音や光が駆使され,まるでそこにいるかのようなリアリティがある。超大型巨人を目の当たりにした恐怖を実感できるかもしれない。

 

11. ほかの作者によるイラスト

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  『進撃の巨人』に影響を受けたクリエイターたちが当展示に作品を寄せている。ほかのクリエイターとのコラボが見られる貴重な機会だ。キャラクターの勇ましさ,愛らしさ,巨人の怖さなど,描き手によって多種多様な『進撃の巨人』の魅力が表現されている。

 

12. 「360°体感シアター “ 哮 ”」

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  「進撃の巨人展」を出ると,隣では「360°体感シアター “ 哮 ”」が上映されている。ヘッドマウントディスプレイを装着し,『進撃の巨人』の世界の映像を見ることができるのだ。エレンが巨人となり穴を塞ぐシーンで,私たちは兵士となりサポートをするという役である。360°見回しても『進撃の巨人』の世界の中で,立体起動で移動している様や巨人に襲われる様を体験できる。進撃の巨人展とは別となるが,当展示に行ったならばぜひ体験してほしい。

 


13. まとめ

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 見るだけではなく音や光などにより,巨人の世界観,恐怖,そして人類の闘いを体感することができる,まさに「アトラクション型」の展示会だった。誰しも『進撃の巨人』の世界に浸ることであろう。実写映画,アニメ2期など,まさに今一番「進撃」の勢いがある作品だ。ぜひこの機会に,進撃の巨人展に行ってみていただきたい。今後『進撃の巨人』という作品に触れるたび,その世界観に没頭できること間違いなしだ。

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