パナソニック 汐留ミュージアム「メイド・イン・ジャパン南部鉄器―伝統から現代まで、400年の歴史」

[ text and photo by Art inn編集部] 2014/1/20 UP

←そもそも鉄器の始まりはお茶で使用する鉄釜から。やがて手で持ち上げて使えるように、鉉(つる)と注ぎ口が作られたそう。

 現在、パナソニック 汐留ミュージアムでは、約400年間もの間研鑽を積み続けてきた岩手の伝統工芸品・南部鉄器の展覧会を開催中です。
 ここ最近では、カラフルに色づけされた南部鉄器がフランスやベルギーのハイセンスなティーサロンでももてはやされ、大きな注目を浴びているとのこと。
 本展は、伝統的なものから新感覚のものまで、幅広い南部鉄器を一望できるまたとない機会です。

 

 

公式HP: http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/14/140111/
会  場: パナソニック 汐留ミュージアム
会  期: 2014年1月11日(土)~3月23日(日)

 

第1部 南部鉄器の歴史 その発展と逆境

 ちなみに鉄瓶といえばポツポツと突き出した意味ありげな「あられ」模様。担当学芸員さんによると、この模様には特別な機能性は無いとのこと。少し拍子抜けしてしまったのでした。。苦笑

 

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 鉄瓶には表裏があるとのこと。

 右利きの人が鉉を右手で持った時、注ぎ口が左に向きます。その際、対面にいるお客様に対する側が表なのだそうです。

←こちらは表裏が逆に作られたイレギュラーな作品。立派な鯉が注ぎ手の方を向いています。

 

nanbutekki_2 取っ手は鉉専門の職人さんがいらして、鉄器本体とは別に作られます。現在、盛岡のツル専門の工房は残り1件のみに。

 

nanbutekki_3 第2部 南部鉄器の模索・挑戦といま

 現代感覚を取り入れた作品も数多く生み出されています。

写真は、宮伸穂さんの作品。左手奥のテープカッターは、ヨーガン・レールとコラボしたもの。

 

nanbutekki_4 お待ちかね!カラフルな鉄瓶たち。キュートです。こちらは岩鋳さんの商品。

 

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   フランス紅茶(オリジナル)の輸入販売の会社、アンシャンテ・ジャポンが企画販売する商品(製造は岩鋳)。色づけ加工の技術を得るにはおよそ3年掛かったそうです。ヨーロッパを意識したデザインが、かなりオシャレ。

 内側はホウロウ引きのため、直火には掛けられませんが、ポットとしてご利用頂けますね。

 

nanbutekki_6 そして今や南部鉄器界で目覚ましい活躍を見せている、十五代鈴木盛久 熊谷志衣子さんの作品≪櫛目丸型鉄瓶≫。

 女性らしいたおやかな曲線と繊細な櫛目模様が、ごっついイメージの南部鉄器に新たな風を吹き込みます。

 そして奥に見えるのが、後継者の鈴木成朗さんの作品≪四方釜《路》≫。伝統は脈々と受け継がれます。

 

nanbutekki_7 第3部 現代の生活における南部鉄器 
 現代家庭のリビングを模した空間に、柳宗理デザインの南部鉄器でできたキッチンウエア等が並びます。

 

nanbutekki_8 日本を代表するインテリアデザイナー内田繁さんによる茶室≪行庵≫も登場。

 こちら簡単に組み立て可能だそうです。中に南部鉄器の鉄釜が鎮座しています。

 

nanbutekki_9 北東北の伝統工芸品でまとめたテーブル空間。監修は料理スタイリストの堀井和子さん。

 落ち着いていてかつ暖かで、個人的にすごく気に入りました。

 

nanbutekki_10 NHK ただいま、東北❤ 岩手県盛岡編より

 H25年のNHK大河ドラマ『八重の桜』の主人公役・綾瀬はるかさんが盛岡市の南部鉄器の老舗・鈴木盛久工房を訪れた際の写真を展示。

 この番組は、NHKの東日本大震災プロジェクトの一環として放映されたもの。

 

nanbutekki_11  おまけ

 ショップでは、もちろん南部鉄器を買うことができます。

 実際に手に取ってその重みと色合いを確かめてみてくださいね!

 

 


 南部鉄器は、日本の伝統的工芸品に選定された第一号だそうです。その選定基準は、素材、技法、日常使用、手作り、産地形成の5つ。伝統を守り、後世に伝える必要のある日本の技。作り手も送り手もそして受け手も、真摯に向き合い、大切にしていきたいものです。

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