新江ノ島水族館「えのすい×チームラボ ナイトワンダーアクアリウム2015」展

000

[text and photo by 中野 昭子] 2015/7/22 UP

 今、新江の島水族館(以下、えのすい)では、夜の水族館という非日常的空間を活かしたイベント「ナイトワンダーアクアリウム2015」が開催されている。2015年にえのすいとコラボするのは、今最も先鋭的で勢いのあるアート集団・チームラボ。夜のえのすいはデジタルアートによって、華やかで幻想的な空間になっていた。

●公式HP: http://www.enosui.com/newsentry.php?eid=00639
●会場:   新江の島水族館
●会期:     2015年7月18日(土)~12月25日(金)
●時間:     17:00~20:00

 

呼吸する球体と夜の魚たち

01

 会場に入ると、まず光る球体に迎えられる。風船のような手触りの球に触れると、徐々に光の色が変わっていく。色彩の変化は他の球体にも伝わり、光は水槽や魚にやさしく反映される。球体は雲にも似ており、空と海に囲まれているような感覚に陥る。

 

 

 

 

 

花と魚- 相模湾大水槽

02 相模湾大水槽に花畑がプロジェクションされ、水槽の中に花々が咲きみだれる。映像は魚の動きに影響されて変化するので、この瞬間の像は繰り返されることはない。枠に映り込んだ花模様は、水槽をいろどる額縁の効果を果たし、魚群がさまざまな色に染まる様子や、空に漂う魔法の絨毯のようなエイの姿を絵画に仕立てる。
 映像が終盤に近づくにつれ、花々が散りゆき、消え去る。上映が終わり、青く澄んだ水槽を見ていると、さきほどまでの体験が夢だったのではないかと思えてくる。

 

クラゲの水槽

03

 今回チームラボが手掛けた作品ではないが、えのすいで注目すべきはクラゲ。世界初の3Dプロジェクションマッピングクラゲショー「海月の宇宙(そら)」は、潜水艦もしくは宇宙船を思わせるブースで上映され、観衆はクラゲを見渡しながら、彼らの不思議な生態と魅力を余すところなく知ることができる。

お絵かき水族館

04

 魚の絵が描かれた紙に色をのせて読み込ませると、映像上の水槽に描いた魚が登場し、いきいきと泳ぎ回る。私もアートイン編集部の空丹氏とともに、お絵かきに挑戦してみた。

05

 空丹氏がチョウチョウウオに当社略称(is3)を、私がクラゲにサイト名(Art inn)を書いて色づけし、登録する。
 まもなく魚たちはスクリーンに現れ、チョウチョウウオはすばしこく、クラゲはふわふわと泳ぎ回り、描くものの種類によって異なる動きを見せていた。

 

 


00

 水族館や動物園、遊園地などは、基本的に健全で明るい夢を提供するものだ。そうしたレジャー施設は、昼間に見せる面だけではなく、夜にだけ示す顔を持つのだと思う。もしくは夜に、昼の明るい夢を提供するための秘密を補給しているのかもしれない。
 今年のえのすいは、チームラボによって、色彩豊かで刺激的な場となっており、この夏見逃せない魅力的な場となっていた。次回以降も注目していきたいイベントである。

関連記事

Art inn Premium [インプレ]

各美術館・展覧会の最新情報をはじめ、様々なアートに関する口コミ情報をお手軽にPC・携帯でチェックできます。
プレゼント応募もこちらから!
[インプレ] のご利用方法はこちら

Art innに関する問い合わせ先

株式会社IHIエスキューブ
Art inn編集部
e-mail:art-inn@iscube.ihi.co.jp
ページ上部へ戻る
error: Content is protected !!