青山ブックセンター「東京国立近代美術館から学ぶ 藤田嗣治と戦争画のABC~画家たちが描いた戦争」(シリーズ「美術館とコレクション」第3回)のお知らせ

[ text and photo by Art inn編集部] 2015/10/6 UP

 

シリーズ「美術館とコレクション」第3回目は、日本初の国立美術館である東京国立近代美術館(以下、MOMAT)のコレクションから、藤田嗣治と戦争画について学びます。講師は同館美術課長の蔵屋美香さんです。

MOMATの所蔵作品は約12,500点(2015年7月現在)。2012年にリニューアル工事が行われた所蔵作品展「MOMATコレクション」では、毎回約200点を展示、2~3か月ごとに大きな入れ替えを行っています。重要文化財を中心としたハイライトコーナーや、日本画に特化した部屋、企画展と連動したテーマ展示など、さまざまな角度からコレクションに触れることができます。まさに「所蔵品展っていつ行っても一緒でしょ?」というイメージを覆す工夫が盛りだくさんで、年間約20万人が訪れます。

9月19日からは、現在あちこちで話題の「MOMATコレクション 特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。」がはじまります(~12月13日)。藤田作品の全点展示ははじめての試みです。同館所蔵の藤田作品は全25点、そのうち14点が戦争画です。
ちなみに、MOMAT所蔵の戦争画は藤田含め、全153点に及びます。これらは戦後アメリカに運ばれ、1970年に無期限貸与という形で日本に返還されたもので、以来MOMATに所蔵されています。戦争画というと藤田のみが広く知られますが、同館の作品を見ると、宮本三郎、中村研一、猪熊弦一郎など、実に多くの画家たちがさまざまな形で戦争画を描いたことがわかります。

今回は、まず藤田嗣治を入口に、MOMATが所蔵する戦争画の表現の特徴を広く探ります。また、いわゆる「戦争画」を太平洋戦争期に描かれた日本の作品のみに限らず、ルネサンス絵画や浮世絵・錦絵など古今東西の戦争表現の中に置いてみることで、新しい視点から藤田らの描いた作品を捉え直します。
加えて、今回の企画を手がかりとして、美術館にとってのコレクション展の位置づけや役割についても考えていければと思います。

 

【シリーズ「美術館とコレクション」について】

「実はあの美術館の常設展を見たことがない」
「美術館に行くのは企画展がある時だけ」
「常設展ってどうやって楽しめばいいの」
そんな方に受講いただきたい、美術鑑賞&美術館をさらに楽しむための講座シリーズです。毎回、日本全国の美術館の所蔵品・コレクションから、さまざまな作品やテーマをピックアップし、それぞれの美術館の学芸員さんに、美術家や時代背景、美術史における位置、技術などさまざまな観点からレクチャーいただくとともに、美術館のコレクションについてお話しいただくことで、所蔵品と美術館への理解を深めていきます。

 

【詳細】

講師:蔵屋美香氏(東京国立近代美術館美術課長)
日程:2015年10月9日 (金)
時間:19:00~21:00/開場 18:30~
料金:2,700円(税込)
定員:45名様
会場:青山ブックセンター本店内・小教室
詳細・申込:http://www.aoyamabc.jp/culture/museum-collection3/

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