[text and photo by Art inn編集部 I] 2015/10/13 UP
アニメは日本の文化である。様々な種類のアニメが生まれてきたが,ほのぼの系キャラの作画では不動の人気を誇る蒼樹うめ先生が初の個展を開くこととなり,内覧会にお招きいただいた。
蒼樹うめ先生は世界的な人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のキャラクター原案者であり,代表作「ひだまりスケッチ」の作者である。
内覧会ではご本人のご挨拶を伺うことができたが,たくさんの功績を残しているにも関わらず,大変謙虚な方である印象を受けた。「自分らしい個展を目指した」と仰っていた蒼樹うめ先生。その言葉の通り,蒼樹うめ先生の人柄が随所に見られる展覧会であると思う。
●会場: 上野の森美術館
●会期: 2015年10月3日 (土) 〜 10月12日 (月・祝) ※終了しました
●時間: 10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
原稿の部屋
蒼樹うめ先生が実際に描かれた原稿が壁一面に所狭しと展示されている。ラフから実際に使われた原稿まで様々で,ここでしか観られないであろう,とても貴重な作品群。
魔法少女まどか☆マギカ
魔法少女まどか☆マギカ」のキャラクター原案や,ラフ・原画などたくさんの絵が展示されていた。キャラクターの構想や衣装のモチーフなどが書かれた貴重原画も有り。色々な作品にメモ書きやコメントがされていて,一つ一つの作品に対する蒼樹うめ先生ご本人の強い思い入れと愛を感じた。
ライブドローイング
[©蒼樹うめ/芳文社©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion]
「蒼樹うめ展」開催中に,ランダムに行われるライブドローイング。どの日どの時間に行われるか全く予告されないとのことなので,タイミングが合うまで通い続けるのも一つの道か。そんな貴重なライブドローイングを,なんと拝見することができた。インタビューを受けながら描くこと15分。「ひだまりスケッチ」の主人公ゆのと,「魔法少女まどか☆マギカ」のマスコットキャラクター,キュゥべえの見事なツーショットが描き上がった。キュゥべえの「今夜,呑みに行かんかね?」というセリフに貴重なアドリブ加減を感じつつレポートの締めとさせていただく。(主催者のご意向により,後ろ姿の写真とさせていただいております。)