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 「法然と親鸞ゆかりの名宝」展に寄せて ―浄土宗と浄土真宗ゆかりの寺院について(関東地方編)―

「法然と親鸞ゆかりの名宝」展に寄せて ― 浄土宗と浄土真宗ゆかりの寺院について(関東地方編)―
[ text and photo by 阿部隆:
(株)IHIエスキューブ] 
2011/10/26 UP

 

今年は浄土宗の開祖である法然上人の八百回忌、また法然の弟子であり、かつ、浄土真宗の開祖となった親鸞聖人の七百五十回忌に当たることから、10/25-12/4に東京国立博物館平成館にて、「法然と親鸞ゆかりの名宝」が開催されます。

ついては、この展覧会に関連して、関東地方のあまり知られていない浄土宗と浄土真宗のお寺を一つずつ紹介します。

 


浄土宗大本山「天照山蓮華院光明寺」:神奈川県鎌倉市材木座6-17-19

「法然と親鸞ゆかりの名宝」展に寄せて ― 浄土宗と浄土真宗ゆかりの寺院について(関東地方編)―
江戸時代、関東地方には浄土宗僧侶の養成機関・学問所として「関東十八檀林」、即ち、関東一円の18ヶ寺が指定されました。

この中には徳川将軍家の菩提寺として有名な「芝増上寺」や、家康の実母於大の方の菩提寺「小石川傳通院」も見受けられますが、それを差し置いてその筆頭にあったのが同院なのです。

従って江戸時代は、関東総本山の地位にありましたが、今も同様の位置付けで有ることに変わりないようです。



「法然と親鸞ゆかりの名宝」展に寄せて ― 浄土宗と浄土真宗ゆかりの寺院について(関東地方編)―

と言いますのも、筆者の知る方の一人に東京都墨田区にある浄土宗の然る寺院へ婿養子に入られた方が居まして、2年ほど前に僧侶の資格をとられましたが、修行先は浄土宗総本山である「京都知恩院」と、同院の2ヶ所だったと聞き及んでおります。

場所は鎌倉市の材木座海岸近くで、鎌倉駅から歩いても25分程で着きますが、古都鎌倉廻りをされる方は非常に多いものの、ここまで足を運ぶ方は稀なようです。




「法然と親鸞ゆかりの名宝」展に寄せて ― 浄土宗と浄土真宗ゆかりの寺院について(関東地方編)―


見所としては鎌倉市内で一番大きな山門や、手入れが行き届いた庭園などが挙げられます。

機会が有りましたら、是非立ち寄っていただきたい地所の一つです。




浄土真宗別格本山「稲田山西念寺」:茨城県笠間市稲田469

「法然と親鸞ゆかりの名宝」展に寄せて ― 浄土宗と浄土真宗ゆかりの寺院について(関東地方編)―
法然上人とその弟子である親鸞聖人は、1207年に朝廷によって専修念仏を停止させられ、法然は四国に、親鸞は越後に。それぞれ流罪となりました。

4年後に赦免され、法然上人は京都に戻り翌年亡くなります。




「法然と親鸞ゆかりの名宝」展に寄せて ― 浄土宗と浄土真宗ゆかりの寺院について(関東地方編)―
一方の親鸞聖人は、関東地方に居を構えて布教活動に専念しました。

関東地方への在住は約20年に及んだといいますが、その活動拠点の大半が「稲田の草庵」と呼ばれた同地だったと言います。

同院は親鸞が京都に戻った後に建立されたものですが、浄土真宗の寺院は本願寺派(西本願寺)と大谷派(東本願寺)などに別れていますが、以上の経緯からどこにも属していない浄土真宗単立の寺院です。



「法然と親鸞ゆかりの名宝」展に寄せて ― 浄土宗と浄土真宗ゆかりの寺院について(関東地方編)―
因みに、本堂の左手に見えるのは、親鸞聖人お手植えと伝わる「お葉つきイチョウ(県指定文化財)」です。

また親鸞のご遺骨を分骨した霊廟(御頂骨堂)もあり、浄土真宗の聖地の一つでもあります。



「法然と親鸞ゆかりの名宝」展に寄せて ― 浄土宗と浄土真宗ゆかりの寺院について(関東地方編)―
なお、こちらの写真は数年前に撮ったものですが、今年も行く機会がありまして、それも震災後の6月半ばでしたが、霊廟を取り囲む石柱(玉垣)の半数以上が倒れていまして心を痛めました。


 

展覧会ホームページ: http://www.honen-shinran.com/ (表示にはFlash Playerが必要です)
Art inn最新展覧会情報:東京国立博物館「法然上人800回忌・親鸞聖人750回忌 特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」