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 東京都現代美術館 文化庁メディア芸術祭協賛事業「サイバーアーツジャパン―アルスエレクトロニカの30年」

東京都現代美術館 文化庁メディア芸術祭協賛事業「サイバーアーツジャパン―アルスエレクトロニカの30年」
[ text by yok ,photo by Art inn編集部] 2010/2/15 UP


メディアアートの世界的祭典「アルスエレクトロニカ」による展覧会を2月2日より、東京都現代美術館にて開催中です。本展は、これまでの受賞作品や技術を展示しています。
アルスエレクトロニカとは、コンピュータ・アニメーション、インタラクティブ・アート、デジタル・ミュージック、などの作品を集めた国際フェスティバルです。
30年前からオーストリア・リンツで開催されていましたが、日本で受賞作品を見ることができるのは初めて。わくわくしながら行ってきました。

◆会 期
2010年2月2日(火)~3月22日(月・振休)


単刀直入に感想を言うと、とても楽しかったです。
というのも、体験型のアートが多いので、自分で触れ、感じることができます。

インタラクティブアートとは、観客が参加することで作品になるアートのこと。
たとえば、床に花畑の映像が映されていて、その上を歩くと花が揺れる、といったものもインタラクティブアートです。ただ、インタラクティブアートの中にも様々に種類があり、これが全てではありません。
それはもちろん、アーティストのコンセプトやテーマに沿ってきます。
多くの個性的な作品から一部ご紹介します。


明和電機は良くテレビに出演しているので知っている方も多いとは思いますが、その作品は不思議な楽器です。たとえば、指パッチンをすると背中に背負った機械についた木魚が鳴るもの。
最近発売された、操作すると「プワワワ」といった電子音の鳴る楽器オタマトーン。
一見、楽器として成り立っていないような、ナンセンスな楽器たちですが、そこには、今まで見たこともないものを作りたい、といったような明和電機ならではの熱意が伝わってくるようでもあります。

東京都現代美術館 文化庁メディア芸術祭協賛事業「サイバーアーツジャパン―アルスエレクトロニカの30年」
野口靖+安藤英由樹の「Watch Me!」。この作品は、普段生活している日常に、非日常が起こると、人々はどのような振る舞いをするのかという、実験的なプロジェクトです。

具体的には、渋谷や巣鴨に動くクマのぬいぐるみを設置します。突如いつもの空間に見慣れない物体が現れたら、人々はどんな目でそれを見るのか、どんな反応をするのか。
面白いのは、同じ日本でも、反応が全く違うことです。渋谷の人はなんだか冷たい。巣鴨の人は渋谷よりは温かみがあるな、といった違いが見受けられます。人々がクマを見る目線を追うことで、その地域の特性が現れているようでもあります。

鈴木康広のまばたきの葉。大きな煙突のような装置があり、そこから吹き出た葉がひらひらと回転しながら落ちてきます。葉の表には眼を瞑った絵、裏には開いた絵が描かれて回転するとまるでまばたきをしている様です。葉は拾い集めて煙突の横穴から入れると、また降ってきます。床に落ちた葉も開いていたり、閉じていたり。
ずっと見られているような、見られていないような。とても不思議で、でもなぜかホッできる作品でした。

今回の展示は様々な観点から様々な事柄を捕らえたアートを体験できます。
アートを体験というより、アートと一体化といった雰囲気です。
ぜひ会場に足を運んで面白さを味わっていただければと思います。


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