■ 《明日の神話》再生プロジェクト最終章へ~TARO再起動!
《明日の神話》特別公開の抱負を熱く語る、岡本太郎記念館館長・平野暁臣氏。

発見された《明日の神話》の下絵。上がオリジナル、下が赤外線写真により再現された下絵。
2月15日、東京都現代美術館と岡本太郎記念現代芸術振興財団は岡本太郎の《明日の神話》を4月より1年間にわたり特別公開すると発表。また、同作のもっとも初期の下絵が発見されたことを併せて発表した。
《明日の神話》は、縦5.5m×横30mの巨大な壁画で、1968~1969年にかけてメキシコで制作されたが、その後行方不明になる。2003年奇跡的に発見され、修復の後2006年に一般公開したところ、50日の会期に200万人が訪れる盛況ぶりで、再公開が望まれていた。
《明日の神話》の下絵第一号発見!
今回発見された下絵は、縦290mm×横1815mmというサイズで、キャンバス全体が白一色で塗りつぶされており、赤外線撮影によって《明日の神話》の下絵と確認。しかも現存する4点の下絵より以前に描かれた“第一号”の下絵であることが判明した。
《明日の神話》の発見と修復に続く下絵の発見について、岡本太郎記念館館長・平野暁臣氏は、会見で「21世紀になって、発見されたことに(岡本)太郎の強い意志を感じる」と、《明日の神話》の再生に尽力した故・岡本敏子の言葉を引用し、《明日の神話》特別公開の意義を熱っぽく語った。
そして、《明日の神話》は最終章へ
また、東京都現代美術館館長・氏家齊一郎氏は「この巨大な作品を展示できる空間と強度を兼ね備えているのは当美術館をおいて他にない。1年間という限られた会期だが、できるだけ多くの人に観てもらいたい」と力強く語った。
《明日の神話》再生プロジェクトは、発見から修復、一般公開を経て、最終的な“嫁入り先”探しの段階に入った。具体的な恒久設置先は決まっていないが、平野氏は「岡本太郎の生誕100周年となる、2011年に決定したい」と希望を述べた。
TARO再起動!
東京都現代美術館では、修復された鮮やかで力強い色彩美を、最高の状態で鑑賞できるよう、万全の照明(自然光を取り入れた照明設備)を整え、昨年の野外公開とは違う《明日の神話》の真髄が明らかになると自信を伺わせている。
37年ぶりに蘇った《明日の神話》は21世紀を生きる我々に、どんなインパクトを与えるのか? これは岡本太郎からの新たなメッセージである。TAROの再起動を見逃すな!
DATA
日時:2007年4月27日(金)~2008年4月13日(日)
会場:東京都現代美術館・常設展示室
観覧料:一般500円、大学生400円、65歳以上・高校生250円、中学生以下は無料
問い合わせ:03-5245-4111(代表)
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