
石田徹也「めばえ」1998年頃/板、アクリル絵具/1456×2060mm 協力:Gallery Q
◆本展でご紹介するのは、何らかの痛みを起点として表現活動を展開した作家たちの作品です。そこには痛みそのものを直視し続けた独白のような作品や、痛みを乗り越え、透き通るように浄化された風景があります。ハンセン病と闘いながら、創作を続けた歌人・明石海人の歌集「白描」の序文に「深海に生きる魚族のやうに、自らが燃えなければ何處にも光はない」とあります。孤独と向きあいながらも、逃れようのない自らの苦を引き受け、表現へと昇華させた作家たちの結晶とも言うべき作品をこの機会に是非ご鑑賞ください。
尚、今回の出品作家の中には例年と異なり、亡くなっておられる方も含まれています。しかし、広く世に知られることのなかった秀作をご紹介する重要性から、本年のみ例外とさせていただきます。

正木隆「from DRIVING to DIVING 03-2」2003年/綿布、油絵具/
1303×1940mm 国立国際美術館蔵
カオスモスとは
◆県内の美術状況を紹介すると共に、分かりにくいとされる現代美術への理解を深めていただく目的で開始した「チバ・アート・ナウ」シリーズから、出品作家を県外からも招くことで、より客観的な位置に視点を置いた「カオスモス」に移行して3回目を迎えます。カオスモスとは、カオス(混沌)とコスモス(秩序)を合体させた造語です。本展は融合し、分裂していく未知数の美術表現の状況を報告すると共にそれらが何処へ向かっているのか、鑑賞者と共に考える企画でありたいと思います。
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■ 展覧会名 : カオスモス’07/さびしさと向きあって(英訳:Chaosmos ‘07: In the Face of Sadness)
■ 会期 : 2007年11月16日(金)から12月24日(月・祝)まで(展覧会日数34日間)
■ 開館時間 : 午前10時から午後6時まで(入場は5時30分まで)
■ 休館日 : 月曜日(但し12月24日は祝日開館)
■ 会場 : 佐倉市立美術館
■ 入場料 : 一般600円(480円)、大学・高校生400円(320円)、中学生以下無料
( )内は20名以上の団体料金
■ 出品点数 : 84点(石田12点、菊池23点、田畑8点、成瀬27点、正木14点)
■ 出品作家 :
①石 田 徹 也[Tetsuya ISHIDA]:1973-2005年
②菊 池 伶 司[Reiji KIKUCHI]:1946-68年
③田畑あきら子[Akirako TAHATA]:1940-69年
④成瀬 麻紀子[Makiko NARUSE]:1974年-
⑤正 木 隆[Takashi MASAKI]:1971-2004年
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