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 東京都現代美術館「MOTアニュアル2010:装飾」展
青木克世 《予知夢Ⅸ》 2009年 個人蔵(台北) Courtesy of Röntogenwerke
青木克世 《予知夢Ⅸ》
2009年 個人蔵(台北)
Courtesy of Röntogenwerke
 装飾という造形形式が本来持っているエモーショナルな訴求力を探求する10名の精鋭たちが、繊細、あるいはダイナミックに1200㎡の空間を満たします。
  • 会 期
    • 2010年2月6日(土)~2010年4月11日(日)
  • 休館日
    • 月曜日 ただし3/22は開館、3/23休館

開館時間

10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)

観覧料金

一般 1,000円(800円)/ 大学生・65歳以上 800円(640円) 中高生 500円(400円) / 小学生以下 無料
*( )内は20名様以上の団体料金  *本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。 同時開催「サイバーアーツジャパン」展との共通チケット 一般1,500円/ 大学生・65歳以上1,200円/ 中高生750円
小川敦生 《cutter knife skating》 2009年 石鹸へのエングレーヴィング  「装飾」は色彩や形態と同様に、重要な造形要素であるばかりでなく、しばしば物質性を超えたひとつの精神性を象徴、表現するものです。縄文土器や装飾古墳の幾何学文様、バロックやロココの建築にみられる装飾は、単に時代の美意識が表現されているだけではなく、そのなかには空間や時間、自己の存在を問うひとつの世界観を見いだすことができます。同じように、現代のタトゥーや「ゴス」と呼ばれるファッション、あるいはより身近なデコ電などの装飾、装身行為には一種の同時代的な精神性が表現されていると言えるかもしれません。
 東京都現代美術館では、時代と結びついたテーマによる同時代の若手アーティストを紹介する展覧会「MOTアニュアル」を1999年より開催しています。10回目を迎えた今年は「装飾」をテーマとしました。装飾という造形形式が本来持っているエモーショナルな訴求力を探求する10名の精鋭たちが、繊細、あるいはダイナミックに1200㎡の空間を満たします。

□ 関連イベント

講演会:
鶴岡真弓(多摩美術大学教授 / 装飾デザイン史・ケルト芸術研究)
「現代と装飾-祈りと思考のミクロコスモス」 
2010年 2月27日(土)
15時~17時 地下2階講堂 参加無料(当日先着200名)

アーティスト・トーク: 
2010年 2月6日(土) 塩保朋子、松本尚、水田寛、山本基、横内賢太郎
      2月21日(日) 青木克世、森淳一
      3月7日(日) 小川敦生 ゲスト:山口絵美(連写作家)
      3月21日(日) 黒田潔 ゲスト:工藤キキ(アート・ライター)
      4月4日(日) 野老朝雄 ゲスト:鳴川肇(構造家・建築家) 
いずれも15時~。
2月6日(土)のみホワイエ(参加無料)、他は展覧会会場(要展覧会チケット)
小川敦生
《cutter knife skating》
2009年
石鹸へのエングレーヴィング
森淳一 《minawa》 2008年 木 Courtesy of void+
森淳一 《minawa》
2008年 木
Courtesy of void+

□ アーティスト

青木 克世 / Katsuyo AOKI(1972年 東京都生まれ)
柔らかく溶かした陶土を積み上げるスリップ技法によるオブジェを制作し、日本における西洋文化の影響を「装飾」から見直してきた青木克世。近年は西洋の歴史的様式から離れ、スカル(頭蓋骨)などをモチーフとした、独自の装飾様式を生みだしつつあります。新作を中心としたインスタレーションです。

小川 敦生 / Atsuo OGAWA(1969年 神奈川県生まれ)
小川にとっての装飾は、時間の蓄積に等しいものです。電話をかけながら自然に生まれたという一筆書きは、単純なパターンの繰り返しでありながら、いつの間にかひとつの生命のように動きだします。小川が描いた60cm四方の透明石鹸は、来館者の手に触れられることでその質感を変えていきます。

黒田 潔 / Kiyoshi KURODA(1975年 東京都生まれ)
ナム=ジュン・パイク・アートセンターの「NOW JUMP!」展(2008年)やグッドデザイン賞を受賞した「新宿サザンビートプロジェクト」(2005年)における大画面の壁画作品で、グラフィックの新しい魅力を提示した黒田潔。本展のため、2009年7月にアラスカでの取材を行いました。東京都現代美術館の高さ6mの空間に挑みます。

塩保 朋子 / Tomoko SHIOYASU(1981年 大阪府生まれ)
2008年に五島記念文化賞美術新人賞を受賞し、現在世界を巡って制作を行っている塩保朋子。切り絵による集大成の大作《Cutting Insights》(2008年)を出品します。光を効果的に使った壮大なインスタレーションは、宇宙や地球における生命の誕生を想起させます。

野老 朝雄 / Asao TOKOLO(1969年 東京都生まれ)
建築家、あるいはデザイナーとして、数学的なアプローチから無数の文様(パターン)を作り続ける野老朝雄。代表作の《トコロ柄マグネット》は、2006年に新日本様式100選にも選定されています。幾何学的な視点から自然界における形の生成原理を探る、これまでにない彫刻プロジェクトを試みます。

松本 尚 / Nao MATSUMOTO(1975年 兵庫県生まれ)
松本尚の絵画を描くプロセスは、まずイマジネーションに基づいた彫刻を作り、そしてそれを形態と色彩、装飾で結び付けて二次元化させます。本展では男女それぞれが持つ二律背反性をテーマにした連作を発表します。

水田 寛 / Hiroshi MIZUTA(1982年 大阪府生まれ)
反復するリズムのなかに永遠性を見いだしたアンリ・マティスとは対照的に、油彩の水田寛が日常の光景から見出す装飾的なリズムは一種、ノスタルジックで、同時に次の瞬間に消え去ってしまうような危うさを持っています。本展では新作のシリーズを発表します。

森 淳一 / Junichi MORI(1965年 長崎県生まれ)
空間との親和性、あるいは対立と行った彫刻の近代的な既成概念から離れ、ひたすら彫り進める行為を続けることで内なる空間を生みだしていく森淳一。近年はそれまでの大理石に代わって、柘植を使うことでより自由な表現を獲得しています。

山本 基 / Motoi YAMAMOTO(1966年 広島県生まれ)
フィリップモリスK.K.アートアワード(2002)の受賞など、塩を使ったインスタレーションで海外からいち早く注目された山本基。塩による複雑な線の組み合せによって、空間は永遠にたどり着くことのない無限の迷宮へと変容します。500kgの塩を使い、本展最大である300㎡の空間に挑みます。

横内 賢太郎 / Kentaro YOKOUCHI(1979年 千葉県生まれ)
2008年にVOCA賞を受賞し、もっとも期待を集める画家横内賢太郎。鮮やかな色彩が独特な浮遊感を生みだす彼の画面のなかで、形態は溶解し、最後に残るのが装飾です。新しいアプローチからの新作シリーズを発表します。 (五十音順)

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