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 森美術館で「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」を開催中
ビル・ヴィオラ「静かな山」 ◆自分でも意識していなかった心の声を聞く ヴィデオ・アートの第一人者ビル・ヴィオラ(1951年ニューヨーク生まれ)の、アジア初の大規模な個展となる「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」が、森美術館で2007年1月8日まで開催中である。
ビル・ヴィオラ《静かな山》
2001年カラー・ヴィデオ、プラズマモニター2面、並列に壁に設置
Photo: Mike Bruce Photo courtesy: Anthony d’Offay Gallery, London


「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」ではテクノロジーの進歩とともに歩みを続けたヴィオラの過去25年の制作の中から90年代以降を中心に16点を紹介している。
ヴィオラは、70年代のヴィデオ・アート創生期からヴィデオ制作を始め、80年代からはプロジェクターや大型スクリーンを駆使、近年ではプラズマや液晶モニターでの「動く絵画」とでも呼ぶべき作品を発表。荘厳で神秘的、そして時にショッキングな作品を通して、ヴィオラは命、誕生、死、再生、感情といった人間の根源に関わるテーマを常に追い求めている。

会期
2006年10月14日[土]―2007年1月8日[月・祝]
開館時間
10:00-22:00|火10:00-17:00
※1/2(火)は22時まで開館時間を延長
いずれも入館は閉館時間の30分前まで <会期中無休>
入場料
一般 1,500円
学生(高校・大学生) 1,000円
子供(4歳以上-中学生) 500円
※表示料金に消費税込
※本展チケットで展望台 東京シティビューにも入館できる。
会場
森美術館
住所
〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー(53階)
電話
03-5777-8600(ハローダイヤル)
交通案内(六本木ヒルズまで)
・東京メトロ日比谷線「六本木駅」徒歩0分 (コンコースにて直結)
・都営地下鉄大江戸線「六本木駅」徒歩4分。
・都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」徒歩5分。
・JR渋谷駅より都営01系統バス(渋谷~新橋)「六本木六丁目」下車。
・JR渋谷駅より都営渋88系統バス(渋谷~新橋)「六本木六丁目」下車。


Editor's review
なんてまっすぐに「人間が生きるということ」に向き合っている人なんだろう、と思った。
森美術館、53F。真っ暗な展示会場の手前で、ゴーッとただならぬ音がする。中に入ると広い会場中央に設置された巨大スクリーンに一人の男性が現れ、メラメラと燃え盛る炎にみるみる覆われていった。真裏では同男性が滝のような水に打たれていた。やがて、炎も水しぶきも静かに治まってゆく。何事も無かったかのように。

70年代にヴィオラは創生期のヴィデオ・アートと出会ってから、時代ごとに最新のテクノロジーを使いながら、取り上げるのは、命、誕生、死、再生、感情といった人間の根源に関わるテーマだ。また、絵画ではなく、ヴィデオだからこそできることってなんだろうと考え続けた作家でもある。ヴィデオにできること、それは時間軸を織り込めるということだ。

私たちはいつも一定の感情を有しているわけではない。楽しいこともあれば悲しいこともある。その感情は長い年月の中でも一日の中でも変わる。いろんなことがあるけれど、私たちはそれらを乗り越えて毎日を生きている。この展覧会を観ていたら、なんだかんだ言っても人間て結構強いんじゃないかと思った。
ヴィオラの作品世界に流れる大河のようなスケール感が魅力的なのは、それが単なるテクノロジー・アートではなく、普遍的な感動を人々に与えるから。人々が深いところで共感できるからなのだろう。

ビル・ヴィオラ「クロッシング」 ビル・ヴィオラ「クロッシング」
ビル・ヴィオラ
《クロッシング》
1996年
ヴィデオ・サウンド・インスタレーション
Photo:Kira Perov


[text by Junko Matsuda]

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