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本展は、ポーラ美術館が収蔵する絵画、彫刻、工芸といった様々なジャンルの作品から、バレエや舞踊をテーマとした作品を選び、人間の身体表現の多様性と魅力に迫ろうとするもの。ドガ、ローランサン、シャガールなどの絵画のほか、ガラス工芸のモティーフに舞踊を用いたルネ・ラリックや、アルジー=ルソー、彫刻家エミリオ・グレコ、ファッツィーニらの作品を展示。またサルバドール・ダリによるアメリカのバレエ団のために制作された舞台と衣装のデザイン画を初公開している。

エドガー・ドガ
【二人の踊り子】
1900年頃 パステル/紙(厚紙に貼付)
作品の題材にバレエが登場するようになったのは、1860 年代ごろからといわれる。当時、パリの街は大規模な都市改造が行われ、新しいカフェやキャバレーが生まれ、郊外の行楽地に出かける人が増えるなど、生活や環境に変化が見られた時代だ。
“踊り子の画家”と称されるエドガー・ドガ(1834~1917)は、都市の生活や風俗、現代生活の様相などを深く研究し、描いた画家である。ドガはオペラ座に集う人々や舞台の袖や稽古場、楽屋での踊り子の姿を描き続けた。彼は、踊り子の身体が作り出す様々な姿態を、おもにパステル画やデッサンに描きとめた。また著しく視力が弱まった1880 年代には、蝋ろうによる彫刻を制作し、立体的な表現を追究し続けた。このセクションでは、ドガのパステル画や彫刻にとどめられた様々な踊り子の身体表現を紹介するとともに、ドガのバレエのデッサンや詩人ポール・ヴァレリーの『ドガ・ダンス・デッサン』からの挿絵版画も展示している。

マルク・シャガール
【オペラ座の人々】
1968-1971年 油彩/カンヴァス
(c)ADAGP,Paris & SPDA, Tokyo, 2006
19 世紀のドガが観客の視点でバレエや舞踊に接し、踊り子の姿を描いたのに対して、20 世紀に入ると画家マルク・シャガール(1887~1985)は実際にバレエの舞台装置や衣装のデザインをがけている。
またシャガールは、1959 年にパリのオペラ座で上演された、古代ギリシアの作家ロンゴスの恋愛物語を題材としてモーリス・ラヴェルが作曲したバレエ『ダフニスとクロエ』の舞台装置と衣装デザインを手がけた。その2 年後に出版された版画集『ダフニスとクロエ』は、シャガールの版画集の最高傑作といわれている。

マリー・ローランサン
【女優たち】
1927年頃 油彩/カンヴァス
(c)ADAGP,Paris & SPDA, Tokyo, 2006
マリー・ローランサン(1883~1956)は、ジャン・コクトー作、プーランク作曲の『牝鹿』(1924 年)の舞台装置や衣装を手がけた。ポーラ美術館収蔵の《風景のなかの二人の女》、《女優たち》などの構図や背景は、まるで舞台の一場面を描いたような印象を与える。

ピエール・オーギュスト・ルノワール
【ヴェールをまとう踊り子】
1918年 ブロンズ
数多くの彫刻家が、舞踊を題材に作品を制作している。ダンスや舞踊を通じて見られる人体のもつしなやかな動き、体のラインは、作品制作に大きなインスピレーションを与えた。ポーラ美術館が収蔵する彫刻にも、舞踊をテーマとした作品が見られる。ドガと同時代を生きた印象派の画家ピエール・オーギュスト・ルノワールは晩年に踊り子をモティーフにして彫刻を手がけ、エミール・アントワーヌ・ブールデルも《バッカント》など身体の動きを表現した作品を制作している。本セクションでは、ルノワール、ブールデルの作品と、イタリアの現代具象彫刻家、ペリクレ・ファッツィーニの初出品作品やエミリオ・グレコの作品を紹介している。
「ドガ、ダリ、シャガールのバレエ ―美術の身体表現」
作品点数
絵画、版画、彫刻、工芸作品 約80 点
会期
2006 年9 月23 日(土)~2007 年3 月18 日(日)
会場
ポーラ美術館 展示室1 (地下1 階)、地下2 階ロビー
住所
〒250-0631 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
TEL 0460-4-2111 / FAX 0460-4-3108
開館時間
午前9 時~午後5 時 (入館は午後4 時30 分まで)
休 館 日
会期中無休
入 館 料個人( 団体=15 名以上)
大人 1,800 円 (1,500 円)
シニア割引(65 歳以上) 1,600 円( 1,500 円)
大学・高校生 1,300 円 (1,100 円)
中学・小学生 700 円 (500 円)
※料金はいずれも消費税込み。
※中学生・小学生の入場については、土曜日は無料。また小・中学生が授業の一環として
観覧する場合、小・中学生及び引率教員等の入場は無料。
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