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 「地球(ほし)の旅人:新たなネイチャーフォトの挑戦」は東京都写真美術館で2007年2月18日まで開催中!
自然の神秘を活写するネイチャーフォトグラファーの挑戦
東京都写真美術館では、近年活躍の目覚しい3人のネイチャーフォトグラファー、前川貴行、菊池哲夫、林明輝の作品を紹介する展覧会「地球(ほし)の旅人:新たなネイチャーフォトの挑戦」を2007年2月18日まで開催中である。
菊池哲男〈白馬 SHIROUMA〉より《月光浴の白馬岳》2006年9月

人は地球という惑星で、自然に囲まれ生きている。自然によって創造され、自然の恩恵を受けて生存している。それは地球上の全生物においても言えることなのだが、人類は有史以来その自然のありさまを模倣し、また描写し、さらには再創造しながら芸術作品を生み出してきた。

自然のありさまを単に模倣描写するだけではなく、人の創造性を介して再創造することが芸術活動だとすれば、「地球(ほし)の旅人:新たなネイチャーフォトの挑戦」の3人のフォトグラファーも、芸術作品を生み出しているアーティストだ。

前川貴行は動物写真、菊池哲男は山岳写真、そして林明輝は風景写真を撮り続けている、共に30~40歳代のネイチャーフォトグラファーだ。今回の展覧会で鑑賞できる前川貴行の作品はアラスカや北海道などの熊や鷲などの野生動物、菊池哲男は日本アルプスの山岳、林明輝は日本各地の水辺の風景である。

3人の作品はどれもこれも美しい。しかも、普段の我々が日常生活の中では決して見ることのできない光景を捉えた諸作品の、一瞬のシャッターチャンスにこめられた自然の躍動感、荘厳さ、神秘性、に圧倒され、また引き込まれる。

そんな写真を撮るために3人が、アラスカの原野や雪山の頂や奥深い森の中で、どれほどの忍耐と努力と苦労を要したのかを、作品の美しさからはうかがい知れないけれども、そんな作品を撮ることに挑み続けているネイチャーフォトグラファーたちの強く真摯な信念を感じ取り、驚嘆せずにはいられないことだろう。

人は自然に依ってしか生きられない。その自然のありさまの神秘を活写するネイチャーフォトグラファーたちの作品は、人の生きざまをも含めたこの地球の自然を、より豊かに意味深くしていく芸術作品なのだと、今回の写真展を観て実感できた。
[text by Junichi Ishikawa]

ネイチャーフォトグラファー自作を語る
(下記の[すぐに観る]をクリックすると動画がスタートします)
東京都写真美術館展示会場で解説中の前川貴行さん
前川貴行(まえかわ・たかゆき 1969-)
高校卒業後、コンピュータ関連企業に勤務。26歳の頃より独学で写真をはじめ、1997年より動物写真家・田中光常の助手をつとめる。2000年よりフリーの動物写真家として活動を開始、日本、カナダ、アラスカを主なフィールドとして内外の野生動物の世界をテーマに撮影に取り組む。
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東京都写真美術館展示会場で解説中の菊池哲男さん
菊池哲男(きくち・てつお 1961-)
14歳から独学で写真をはじめ、20歳より山岳写真に傾倒。写真家兼ライターとして撮りためた作品を専門誌などに発表。 2001年には月刊『山と溪谷』誌の表紙を担当する。山岳スキーの分野でもアルプス最高峰モンブランをはじめ、モンテローザやオートルートなど国内外で300ルートを越える滑降取材を行う。
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東京都写真美術館展示会場で解説中の林 明輝さん
林 明輝(りん・めいき 1969-)
18歳より独学で写真をはじめる。日本百名山・雨飾山を取材した個展「あまかざり」(1998年)、日本の水風景を巡る写真展「水のほとり」(2001年)、 森林を歩き続けた個展「森の瞬間」(2004年)を、それぞれ富士フォトサロンで開催。
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前川貴行
《ホッキョクグマの親子》1999年11月 カナダ


前川貴行
《エゾナキウサギ》2003年9月 北海道


菊池哲男
〈白馬 SHIROUMA〉より 《高き峰々 雲表の縦走路、白馬鑓ケ岳》1991年8月


菊池哲男
〈白馬 SHIROUMA〉より 《月光浴の白馬岳》2006年9月


林 明輝
〈森の瞬間〉より 《ヒメボタル 哲多町、岡山県》2004年7月


林 明輝
〈森の瞬間〉より 《ヤマグルマ 淀川小屋付近、屋久島、鹿児島県》2003年5月




「地球(ほし)の旅人:新たなネイチャーフォトの挑戦」
会場
東京都写真美術館 地下1階映像展示室
会期
2007年2月18日(日)まで
開館時間
10:00~18:00 (木・金は20:00まで)
※いずれも、入館は閉館の30分前まで
休館日
毎週月曜日
※詳細はホームページをご覧ください。