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 世田谷美術館「青山二郎の眼」展は2007年8月19日まで開催




「 コレヲ持ツモノニ呪イアレ」
←紅志野香炉 桃山時代 宇野千代 白洲正子旧蔵 個人蔵


「これさえあれば電話ボックスの中で暮らしてもかまわない」
白釉黒花梅瓶 銘「自働電話函」 宋時代 磁州窯 横光利一旧蔵 個人蔵→



紅志野香炉は、白洲正子が生まれて初めて買った骨董だった。その包みに「 コレヲ持ツモノニ呪イアレ」と記してあったそうだ。それが青山二郎の書いたものだと、白洲が知ったのは後のこと。その後、青山と知己を得た白洲は、彼の指南を受け、骨董の世界にのめり込むことになる。

白釉黒花梅瓶は、青山二郎を虜にした宋時代の梅瓶。他人の手に渡ることを惜しんだ青山のために、小説家・横山利一が購入し、手元に大切に秘蔵した逸品。青山はこの梅瓶を評して「これさえあれば電話ボックスの中で暮らしてもかまわない」と語り、「自働電話函」 と銘を付けていた。

壷中居での青山二郎(右)・小林秀雄(左) 撮影:濱谷浩

「人が覗たれば蛙に化れ(なれ)」

世田谷美術館で開催中の「青山二郎の眼」展では、稀代の審美眼を持った青山二郎の選び抜いた名品を展示している。小林秀雄をして「僕たちは秀才だが、あいつだけは天才だ」と言わしめた青山二郎。「人が覗たれば蛙に化れ(なれ)」とは、「俺だけがこの器の良さをわかる、人は蛙と見てくれればいい」。つまり、自分の眼を信じてモノを見なさいという意味合いで、青山が友人や弟子たちに語った言葉。そんな青山の言葉が、展覧会を通してズシリと響いてくることだろう。


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