トップ最新展覧会情報バックナンバー2008年7月, 東京>武蔵野市立吉祥寺美術館「没後20年 清らかな美の系譜 小磯良平展」
 武蔵野市立吉祥寺美術館「没後20年 清らかな美の系譜 小磯良平展」
 
 このたびの展観は、神戸市立小磯記念美術館のご協力により、《踊り子》《二人裸婦》《働く人》などの代表作を含む油彩、デッサン、版画など、初期から晩年までの約30点をご紹介するものです。
  • 会 期
    • 2008年7月26日[土]~ 9月7日[日]
  • 休館日
    • 7/30[水]、8/27[水]

《青衣の女》1929(昭和4)年、油彩・キャンバス、73.0×60.0cm 神戸市立小磯記念美術館蔵

 1927年、東京美術学校を卒業した翌年、小磯は神戸二中(現・兵庫高校)時代の友人で詩人の竹中郁に一足遅れてパリに渡る。すでに滞欧していた荻須高徳、中村研一、山口長男らと交流し、ヨーロッパ各地を旅しては、美術館や劇場巡りに熱中した。骨格のはっきりした外国女性をフォーヴィスム風に描いた本作はこの渡仏期の充実ぶりを思わせる。

開館時間

10:00~19:30

観覧料

100円[小学生以下・65歳以上・障害者の方は無料]


◆展覧会概要

《踊り子》1940(昭和15)年頃、油彩・キャンバス、71.7×40.6cm 神戸市立小磯記念美術館蔵

 バレエ衣裳を身に着けた可憐な少女を描いた本作は、踊り子を繰り返し描いたフランスの画家エドガー・ドガの作風を思わせる。ドガが踊り子の動きに惹かれたのに対し、小磯はバレエの衣裳に惹かれ、この作品でも衣裳のひだがとりわけ念入りに描かれている。徐々に戦争の足音が激しくなるなか、この作品を荷車に積んで疎開させようとしたことからも、小磯がこの作品に込めた強い思いが伝わる。



 小磯良平[1903-88]は、日本の近代洋画界を代表する画家のひとりとして広く知られています。若くして開花した素晴らしい才能と、フランス留学以来、多くの西洋絵画の伝統を探求したことに加え、東京美術学校(現・東京藝術大学)で藤島武二に学び、荻須高徳、猪熊弦一郎といった画家仲間にも恵まれ、小磯芸術は形作られてゆきました。

《二人裸婦》1949(昭和24)年、油彩・キャンバス、129.5×90.0cm 神戸市立小磯記念美術館蔵

 戦後、転居を繰り返していた小磯は、1949年、ようやく武庫郡住吉村(現・神戸市東灘区住吉山手)に構えたアトリエに落ち着いた。本作は戦前よりたびたび描いてきた裸婦をモティーフとした古典的テーマの作品。髪を梳いて身づくろいする裸婦の肌質や、白い布のひだ、背景の鏡やブラシといった小物にいたるまで丁寧に描かれている。


 気品ある女性像や、様々な群像絵画など、小磯が世に送り出した名作の数々には、西洋絵画の伝統をふまえた独自の世界が築かれ、今日も日本近代洋画の美の基軸のひとつとして高く評価されています。
没後20年を迎える今年、改めてその画業をたどりながら、清澄な絵画にこめられた小磯良平の美意識に触れていただく好機となるでしょう。


●小磯良平(こいそりょうへい)
 1903(明治36)年7月、神戸市神戸(現・神戸市中央区)生。兵庫県立第二神戸中学校(現・兵庫県立兵庫高校)から1924年、東京美術学校(現・東京藝術大学)西洋画科に進学。在学中に《T嬢の像》で第7回帝展特選を受ける。1928年から2年間パリに留学。1936年、第二部会を脱会して新制作派協会を結成。戦時中、陸軍の委嘱により戦争記録画を描く。1953年、藝大教授に就任。1973-74年、赤坂迎賓館の壁画を制作。1982年、日本芸術院会員となる。1983年、文化勲章受章。1988年(昭和63)年12月、肺炎のため神戸で歿。享年85。
◆会期中のイベント
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●コンサート
「小磯が描いたリュートとともに」

日時:8月9日[土] 14:00―15:00
演奏:中村 忠[バロック・フルート]、金子 浩[リュート]
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●コンサート
「ヴァイオリンとポジティフオルガンの出会い
*武蔵野市国際オルガンコンクールプレイベント

日時:8月16日[土] 15:00―16:00
演奏:磯田ひろみ[ヴァイオリン]、川越聡子[ポジティフオルガン]
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●講演会
「小磯良平の魅力」

日時:8月23日[土] 14:00―15:30
講師:廣田生馬[神戸市立小磯記念美術館学芸員]
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いずれも 吉祥寺美術館・音楽室にて
無料[但し、美術館入館券が必要です]
定員80名[先着順。当日10:30より美術館受付で整理券を配布します]
未就学児のご入場はご遠慮ください

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