トップ最新展覧会情報バックナンバー2008年7月, 東京>東京都写真美術館コレクション展「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ ★第2部 わが祖国 1918-1961」
 東京都写真美術館コレクション展「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ ★第2部 わが祖国 1918-1961」
 
エドワード・ウェストン 「ジュニパー、テナヤ湖」 1937年 ゼラチン・シルバー・プリント


 第一次世界大戦の終結した1918 年からケネディ大統領就任の1961年まで、資本主義社会のなかで中心的地位に躍進し、経済・文化・ライフスタイルを世界中に広めていったアメリカの成長著しい時代を、写真表現の変遷とともに紹介します。
 ヨーロッパからの影響を超えて独自の新しいヴィジョンを確立していく様と、社会問題との関わりによって写真が重要な役割を担うことになるこの時代を、アメリカを舞台に活躍し、写真史に布石を残した写真家たちの作品によって浮き彫りにします。
  • 会 期
    • 第1部 星条旗 1839-1917 2008 年7 月5日(土)~2008 年8 月24日(日)
      第2部 わが祖国 1918-1961 2008 年8 月30日(土)~2008 年10 月19 日(日)
      第3部 アメリカン・メガミックス 1957-1987 2008 年10 月25 日(土)~2008 年12月7 日(日)
  • 休館日
    • 月曜日

開館時間

10:00~18:00(木・金は20:00 まで)入館は閉館30 分前まで

観覧料

一般500(400)円 学生400(320)円 中高生・65 歳以上250(200)円

※上記は各部それぞれの料金です
※( )は20 名以上の団体料金
※小学生以下、障害をお持ちの方とその介護者は無料 ※第3 水曜日に観覧する65 歳以
上は無料※東京都写真美術館友の会会員は無料 ※ぐるっとパス対象


◆展覧会概要

 アメリカは、写真初期から現在にいたるまで、特に20世紀においては世界の写真表現をリードしたといってよいでしょう。アメリカは、アメリカ国籍の作家はもちろんヨーロッパやアジアの作家にとっても重要な創造の「場」であり「対象」でした。

 東京都写真美術館コレクション展「ヴィジョンズ・オブ・アメリカ」は、19世紀のダゲレオタイプから現代に至るまで「アメリカ」という場のなかから生み出された多種多様な表現を持つ作品を、約2万3000 点におよぶ当館コレクションから選りすぐり、時代によって3つのパートに分けて展示構成します。そこには、アメリカの建国以来の歴史が単に見て取れるだけではなく、「グローバル/ローカル」といったアメリカ文化がもつ重層性が見えてくることでしょう。

ポール・ストランド
「ブラインド・ウーマン」
1916年
ゼラチン・シルバー・プリント
◆第2部の出品予定作家

エリオット・アーウィット、リチャード・アヴェドン、アンセル・アダムス、ウィジー、ベレニス・アボット、エドワード・ウェストン、ウォーカー・エヴァンズ、石元泰博、イモージェン・カニンハム、ロバート・キャパ、ハリー・キャラハン、ウィリアム・クライン、アンドレ・ケルテス、チャールズ・シーラー、ベン・シャーン、ラルフ・スタイナー、ポール・ストランド、ウィリアム・ユージン・スミス、ブルース・デヴィッドソン、名取洋之助、林忠彦、ルイス・フォア、福光太郎、ロバート・フランク、アーヴィング・ペン、マイナー・ホワイト、カール・マイダンス、三木淳、リゼット・モデル、ドロシア・ラング、ダン・ワイナー ほか
・・・《第2部の見どころ》・・・

1. モダニズム(仮称)

 1917 年に終結した第一次世界大戦によって世界一の大国になったアメリカは、写真でもアメリカ独自の表現を作り出そうとした。
 ニュー・ヴィジョンまたはモダニズムとよばれる、シャープで感情を排除した力強い表現が登場した。
 アンセル・アダムス、エドワード・ウェストンらは「f.64」というグループを結成し、大判カメラ、レンズ、印画紙など写真の特性を最大限に生かして物の本質を追求し、細密に表現した。

三木淳
ルイ・アームストロング
(1900-71)東京で:「世界の巨匠」より
1953年 ゼラチン・シルバー・プリント

ウィリアム・ユージン・スミス
「仕事中のチャップリン」
1952年 ゼラチン・シルバー・プリント
2. グラフ誌の黄金時代(仮称)

 1920 年代のアメリカは、自動車、不動産、ジャズ、映画、スポーツ、文学とめざましい発展を遂げる「黄金の10年間」だった。
 1936 年にグラフ誌『ライフ』が創刊された。1929 年の世界恐慌や1941 年の真珠湾攻撃など、激動の時代を背景に、写真は印刷メディアでますます不可欠なものとなっていく。
 ロバート・キャパのノルマンディー上陸作戦も『ライフ』のために撮影された。『ハーパース・バザー』のカルティエ=ブレッソンやリチャード・アヴェドン、 『ヴォーグ』のアーヴィング・ペンなど、ファッション誌でも有名な写真家たちが華々しく活躍し、写真家の存在自体が人々を惹きつけた。
3. ドキュメンタリー写真(仮称)

 FSA(Farm Security Administration 農業安定局)は世界恐慌のために困窮した農民の生活状況を改善するために立ち上げられたプロジェクトだった。
 人々の貧困状況が、その後アメリカを代表する優れた写真家たちによって捉えられ、グラフ誌や展覧会などを通して、その惨状がアメリカ国民に伝えられた。
 なかでもウォーカー・エヴァンズはアメリカ写真の美の系譜において重要な役割を果たした。
 1936 年、FSAと同時期にニューヨークでは写真家集団「フォト・リーグ」が結成された。 FSAで活躍したベン・シャーン、ドロシア・ラングらもバックアップし、総勢1500 人にものぼる写真家が参加し、ニューヨーク派の写真表現を築いた。

三木淳
ダラス、モーターショー
「アメリカ・フィフティーズ」より
1954年 ゼラチン・シルバー・プリント

・・・《第2部関連イベント》・・・


マイナー・ホワイト
「ふたつの小屋、ニューヨーク州ダンヴィル」
1955年 ゼラチン・シルバー・プリント
■講演会
「アメリカ的なるものを求めて
-1930 年代のアメリカン・ドキュメンツの眼差し」


日時:2008 年9 月12 日(金)18:00 より
講師:日高 優(群馬県立女子大学専任講師)
会場:1階創作室 定員=50 名
入場無料
(当日午前10 時より当日有効の展覧会チケットをお持ちの方へ入場整理券を配布します)

■フロアレクチャー
会期中、毎月第2、第4 金曜日16:00 より
担当学芸員による展示解説を行います。
(当日有効の展覧会チケットをお持ちの方はどなたでもご参加いただけます。)

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