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 森美術館「アイ・ウェイウェイ展―何に因って?」
《中国の地図》2004年 清時代の寺院に使用されていた鉄木(1644-1911)
高さ51 cm、Ø 200cm ©FAKE Studio 
 本展は、、アイ・ウェイウェイの1990 年代以降の主要作品を中心に、新作6 点を含む26 作品を展示する過去最大級の個展となります。
  • 会 期
    • 2009年7 月25 日(土)~ 11 月8 日(日)
  • 休館日
    • 会期中無休

《中国の地図》2004年 清時代の寺院に使用されていた鉄木(1644-1911) 高さ51 cm、Ø 200cm ©FAKE Studio

開館時間

10:00 ~ 22:00、火 10:00 ~ 17:00、9/22(火)、11/3(火)は22:00 まで
*いずれも入館は閉館時間の30 分前まで 

観覧料

一般1,500 円、学生(高校・大学生)1,000 円、子供(4 歳~中学生)500 円
*表示料金に消費税込 *本展のチケットで「MAM プロジェクト009: 小泉明郎」展、展望台 東京シティビューにも入館可(スカイデッキを除く)
*スカイデッキへは別途料金300 円がかかります(子供は無料)。

《1 トンのお茶》  2006 年 圧縮した茶1 トン 100 x 100 x 100 cm ©FAKE Studio 《コカ・コーラの壺》 1997 年 唐時代の壺( 206BC-24AD)、塗料 24 cm, Ø18 cm ©FAKE Studio 《フォーエバー自転車》2003 年 自転車42 台 高さ275 cm、直径450 cm ©FAKE Studio
《1 トンのお茶》  2006 年
圧縮した茶1 トン
100 x 100 x 100 cm
©FAKE Studio
上《コカ・コーラの壺》 1997 年
唐時代の壺( 206BC-24AD)、
塗料 24 cm, Ø18 cm
©FAKE Studio
《フォーエバー自転車》2003 年
自転車42 台 高さ275 cm、
直径450 cm
©FAKE Studio

 アイ・ウェイウェイ[艾未未]は、美術、建築、デザイン、出版など多岐にわたりクリエイティブな活躍を続けている中国のアーティストです。とくに、2007 年の「ドクメンタ12」における1001 人の中国人が参加した《童話》プロジェクト、2008 年北京オリンピック・スタジアム「鳥の巣」の設計におけるヘルツォーク&ド・ムーロンとのコラボレーションなどによって、その国際的な評価は確実なものとなりました。アイの作品は、これまでもアートや文化と社会の関係、あるいは社会全体における個人の存在などに向けられた深い洞察を拠り所としてきましたが、近年では、1999 年以降関わってきた建築プロジェクトからも距離を置き、多様な表現ジャンルの枠組みに限定されない曖昧な領域のなかで、文化、歴史、政治、伝統といった人間の本質的な課題をさらに探究する方向に向かっているように見えます。

 本展は、1990 年代以降の主要作品を中心に、新作6 点を含む26 作品を展示する過去最大級の個展となります。サブタイトルの「何に因って?」は、アイ・ウェイウェイにとって現代美術への入口となったジャスパー・ジョーンズの同名の作品に由来しますが、アイの制作の背景に編み込まれた美術的、文化的あるいは歴史的な文脈の相互関連性が、展覧会を通して紐解かれることを示唆しています。会場では、立体、写真、ビデオ、サイト・スペシフィックなインスタレーションなどアイ・ウェイウェイの多様な創造活動を紹介し、「基礎的な形体とボリューム」、「構造とクラフトマンシップ」、「伝統の革新と継承」といった観点から、表現メディアを越えた「クリエイター」としてのアイ・ウェイウェイの意図や態度の本質を浮き彫りにします。

 最初のセクション「基礎的な形体とボリューム」では、ミニマルアートを想わせる一連の立方体、正二十面体などの立体作品と中国茶のブロックによる新作インスタレーション、都市としての北京の定点観測をした映像作品を展示します。また「構造とクラフトマンシップ」では、シンプルな形体に驚くべき工芸技術が隠された《地図》シリーズ、1997 年以降続けられている《家具》シリーズ、そして美術・建築・デザインの領域を横断する立体作品《月の箪笥》を展示。最後のセクション「伝統の革新と継承」では、新石器時代、漢や唐時代の壺をモチーフにしたシリーズ、明時代の建築物のパーツを再構成したインスタレーションなどを展示します。さらに、ソーシャル・スカルプチャーとも呼べる「ドクメンタ12」での《童話》プロジェクトドキュメント映像(2 時間30 分)、新作の《シャンデリア》、《蛇の天井》などが加わります。

 急速な経済発展、社会的変革の渦中にある中国に身を置きながら、独自の視点で現代を過去と繋ぎ、個人を世界と繋ぐアイ・ウェイウェイ。
現代中国で最も刺激的なクリエイターが世界を見つめる眼差しを、展覧会を通して覗いてみませんか。
※ 本展は、「MAMプロジェクト009:小泉明郎」展(場所:森美術館ギャラリー1)と同時開催となります。


□ アイ・ウェイウェイ[艾未未]プロフィール

 1957 年、現代中国を代表する詩人アイ・チン[艾青]を父に北京で生まれ、1978 年に北京電影学院(フィルムアカデミー)に入学。1979 年および81 年には文化大革命後の中国における初の前衛芸術集団「星星画会」の展覧会に参加。その後まもなくニューヨークに渡り、1993 年に帰国するまで12 年間を米国で過ごす。その時期にアイ・ウェイウェイがアメリカの現代美術やデュシャンなどヨーロッパのモダニズムから受けた影響は、当時の作品に明らかである。帰国後は、出版活動の傍ら、チャイナ・アート・アーカイヴ&ウエアハウス(CAAW)の創設にアーティスティック・ディレクターとして参画、以降中国の若手アーティストの支援を続ける。2000 年には第三回上海ビエンナーレと同時期に「不合作方式(FUCK OFF)」展をキュレーション。作品の極端な過激さが物議を醸す伝説的な展覧会となった。一方、1999 年の自宅兼スタジオの設計を契機に建築分野での活動を広げ、以降6 ~ 7 年の間に50 を越える建築系プロジェクトに携わる。自宅兼スタジオのある草場地(ツァオチャンディ)には、現代アートのためのギャラリーおよびスタジオ用ユニットを設計。大山子(ダーシャンズ)にある「798 芸術地区」に続く第二のアートゾーンとして注目されている。

 2000 年以降は、シドニーのシャーマン現代美術財団およびキャンベルタウン・アーツ・センターの個展(2008)で網羅的に過去の作品が紹介されたほか、メアリー・ブーン・ギャラリー、フローニンゲン美術館、ベルン・クンストハーレでも個展が開催されている。また、「第11 回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展」、ヴェネチア(2008)、「第8 回リバプール・ビエンナーレ・インターナショナル」、リバプール(2008)、「ドクメンタ12」、カッセル(2007)、「第5 回アジア・パシフィック・トリエンナーレ」、クィーンズランド、オーストラリア(2006)、「接触地帯」、第15 回シドニービエンナーレなどの国際展のほか、「麻雀:シッグコレクションの現代中国美術」(2006 -、ベルリン、ザルツブルグ、サンフランシスコなどを巡回)など世界各地で中国の現代美術を紹介するグループ展に参加している。

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