トップ最新展覧会情報バックナンバー2009年6月, 東京>戸栗美術館「古伊万里 小皿・向付展 ―愛しき掌の世界―」
 戸栗美術館「古伊万里 小皿・向付展 ―愛しき掌の世界―」
染付 唐花文 皿
伊万里 江戸時代
(17 世紀前期)
染付 唐花文 皿
伊万里
江戸時代(17 世紀前期)
 17 世紀前期に始まった伊万里焼では、草創期から、てのひらに収まるような小皿 や向付が作られていました。その小さなうつわには、限られたスペースでありながら奥 行きのある文様が描かれています。また、皿は円いものという常識を覆す変形皿は、 特に日本での発展が著しい分野です。今展示では、江戸時代に作られた伊万里焼の 中から、愛らしい小皿・向付と変形皿をご紹介いたします。(約110 点出展予定)
  • 会 期
    • 2009年7 月5 日(日)~9 月27 日(日)
  • 休館日
    • 月曜日
      ただし月曜日が祝日の場合開館、翌日休館のため、7 月20 日・9 月21 日(月祝)は開 館、7 月21 日 (火)・9 月24 日(木)は休館

開館時間

9:30~17:30(入館受付は17:00 まで) 

観覧料

一般1,000 円/高大生700 円/小中生400 円 (団体20 名様以上で200 円割引)

染付 蝶形皿 伊万里 江戸時代(17 世紀後半) □ 展示詳細

【伊万里焼の変形皿】
 皿や鉢を円形ではなく様々に変形させるようになるのは、桃山時代の茶懐石で使われた陶器からです。その後、日本の茶人からの注文を受けた中国・景徳鎮窯で様々な洒落た意匠の染付磁器が造られ日本へ輸出するようになります。「古染付(こそめつけ)」と呼ばれるようになるその作品群の中には魚や馬など動植物をかたどったうつわがありました。そして、17 世紀前期に始まる伊万里焼でも数多くの変形皿が生まれました。変形皿は日本人の好みから生まれたうつわといえるでしょう。伊万里焼では花はもちろん、魚や鳥、蝶々から富士山に至るまで、ときには繊細に可愛らしく、ときには迫力をもって表現されています。ロクロを使って円く成形してから型に押し当てて変形させる〈型打ち成形〉や、板状にした素地土を直接型に押し当てて変形させる〈糸切り成形〉などの変形技術があり、よく観察するとどのような技術が使われたのかわかります。第1展示室では、変形皿に見られる伊万里焼の洒落た意匠と優れた技術をご紹介します。

【小皿で辿る、伊万里焼の歴史】

 草創期の素朴な味わいがある17 世紀前半の初期伊万里。斬新なデザインを濃厚な色合いで表現した17 世紀半ばの古九谷様式。純白の素地に明るい色彩で目を惹く17 世紀後半の柿右衛門様式に、元禄時代(1688~1704 年)から始まる絢爛豪華な金襴手(きんらんで)様式。てのひらサイズの小皿や向付でも、作られた時代の特徴ははっきりと表われています。そして、そのうつわには山水図が広がり、のびやかな花鳥風月が描かれています。
第2 展示室では、小皿を中心として伊万里焼の歴史を辿りながら、小さな画面に描かれた文様をご覧いただきます。

【さまざまな向付】

 懐石料理という日本独特の食事形態から生まれたのが向付(むこうづけ)です。膳の向こう側に付けるところから「向付」と呼ばれ、小鉢や猪口などがその用途に使われます。ひとくちに向付といっても、筒形のものや縁が反っているもの、染付の青い文様が描かれたものや色絵のもの、真っ白な白磁製品など、形も大きさも色も様々です。使い道も多岐にわたって、煮物や珍味を盛りつけたり酒器として使われたり、現代の生活にも溶け込んでいる身近なうつわです。
 第3 展示室では、17 世紀から18 世紀にかけて作られたさまざまな向付の技術とデザインをご紹介します。
染付 蝶形皿 
伊万里 江戸時代(17世紀後半)
色絵 菊花形皿 伊万里(古九谷様式) 江戸時代(17 世紀中葉)
色絵 菊花形皿
伊万里(古九谷様式)
江戸時代(17 世紀中葉)
染付 花鳥文 八角向付 伊万里 江戸時代(17 世紀中葉)
染付 花鳥文 八角向付
伊万里 江戸時代(17 世紀中葉)


□ 展示解説

展示期間中、第2 週・第4 週の水曜日と土曜日に、当館学芸員による展示解説を行ないます。
予約は不要です。入館券をお求めの上、ご自由にご参加ください。
【水曜日 午後2 時~】
7 月8 日・22 日、8 月12 日・26 日、9 月9 日・23 日
【土曜日 午前11 時~】
7 月11 日・25 日、8 月8 日・22 日、9 月12 日・26 日


□ サマー・キッズ・プログラム
小・中学生を対象として、やきものについてわかりやすく解説するギャラリー・トークや、変形小皿のポストカード作り、クイズなどのワークショップ《サマー・キッズ・プログラム》を行います。
開催日:2009年8月2日(日)
①午前11:00~ ②午後2:00~(所要時間:約60分)
※予約は不要です。開催時間前に美術館受付前にお集まりください。
対象:小中学生とその保護者
※内容は高学年(小学4年生以上)向けとなります。
※児童のみでもご参加いただけます!
プログラム参加費:無料(入館料はお支払いください。)


□ 敬老の日 シニア無料観覧
9 月21 日(月祝)の敬老の日は、65 歳以上の方は入館無料となります。

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