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 メナード美術館 所蔵企画展「美術館で出会う色」
左から、東山魁夷《雲立つ嶺》、中村正義《パンジー》、葛飾応為《夜桜美人図》、安井曽太郎の《果物図(柿と林檎)》、モーリス・ドニ《ダンス》

所蔵企画展 美術館で出会う色
会期 2007年7月21日(土)~9月24日(月・祝)
会場 メナード美術館

Art inn携帯サイトで音声ガイド配信中
左から、東山魁夷《雲立つ嶺》、中村正義《パンジー》、葛飾応為《夜桜美人図》、安井曽太郎の《果物図(柿と林檎)》、モーリス・ドニ《ダンス》


あなたの好きな色はなんでしょう?
私たちが普段の生活で何気なく目にするものは、どれも色彩を持っています。
たくさんの色の中には、好きな色もあれば、嫌いな色もあります。
作品を見るときも、自分の好みの色の作品を好きになったりします。

「美術館で出会う色」と題されたこの展覧会では、
メナード美術館の所蔵作品・約60点を、青・赤・黒・黄・緑の5色にグループ分けし、
そのグループごとに展示しています。

作家の思う色のイメージを追いながら、
さまざまな色彩との出会いを楽しむことができる展覧会です。

◆ 展示構成と主な作品 ◆

Blue Room

東山魁夷《雲立つ嶺》1976(昭和51)年 紙本彩色
東山魁夷《雲立つ嶺》1976(昭和51)年 紙本彩色 メナード美術館所蔵

青は、孤独や静けさを好んだ東山魁夷の気持ちを表わす色でした。
《雲立つ嶺》と題された作品は、澄んだ青緑色の色彩を帯びた山々と、霧の立ち込める谷間が描かれています。
この作品からは、大自然の放つ厳かな空気感が感じられます。そして、まるで心が浄化されるような、不思議な気持ちにさせられます。

「青」の展示室にはほかに、マルク・シャガールの《すみれ色の花》や、前田青邨(せいそん)の《激流》、田渕俊夫 《遠い思い出・家路》などが展示されています。

Red Room

中村正義《パンジー》1963(昭和38)年頃紙本彩色 メナード美術館所蔵
中村正義《パンジー》1963(昭和38)年頃紙本彩色 メナード美術館所蔵

中村正義の《パンジー》という作品は、目の覚めるような赤で表現されています。
1961年に日展を脱退した後の中村は、情熱が爆発したかのように、赤を使った花の作品を多く描いています。
この《パンジー》もその頃の作品です。
中村は、蛍光塗料を顔料に混ぜる、ペンキを使う、漆工芸の技法を日本画に取り込むなど、実験的で自由な作品をつぎつぎと生み出しました。

「赤」の展示室にはほかに、アンリ・マティスの《ヴェールをかぶった女》や梅原龍三郎《赤絵壺薔薇図》などが展示されています。

Black Room

葛飾応為《夜桜美人図》1830(天保元)年頃 絹本彩色 メナード美術館所蔵
葛飾応為《夜桜美人図》1830(天保元)年頃 絹本彩色 メナード美術館所蔵

葛飾北斎の三女である葛飾応為(かつしか・おうい)の《夜桜美人図》は、夜の闇に、桜を見ながら歌を詠もうとしている女性が描かれています。
女性の白い顔や、着物の朱色、そしてあわい桜色が、灯籠の光によって、とても鮮やかに浮かび上がっています。
闇と光の巧みな演出により、情緒あふれる作品となっています。

「黒」の展示室にはほかに、モーリス・ド・ヴラマンクの《雪景》や横山大観の《霊峰不二山》などが展示されています。

Yellow Room

安井曽太郎《果物図(柿と林檎)》1943(昭和18)年 画布、油彩 メナード美術館所蔵
安井曽太郎《果物図(柿と林檎)》1943(昭和18)年 画布、油彩 メナード美術館所蔵

安井曽太郎の《果物図(柿と林檎)》は、黄色を主体として表現されています。
画面いっぱいの朱盆にもたらされた柿と林檎は、太陽の光をたくさん浴びてつやつやと輝き、もぎたてのみずみずしさをたたえています。
「安井様式」と呼ばれた安井ならではの表現による、明快な色のコントラストが、物の本質をつかんでいます。

「黄」の展示室にはほかに、フィンセント・ファン・ゴッホの《一日の終り(ミレーによる)》や島田章三の《ミモザの頃》が展示されています。

Green Room

モーリス・ドニ《ダンス》1905年頃 紙、油彩 メナード美術館所蔵
モーリス・ドニ《ダンス》1905年頃 紙、油彩 メナード美術館所蔵

モーリス・ドニは、「目の前の樹が緑色がかって見えたら、ためらわずにパレットの中の最も美しい緑を使う」というゴーギャンに強い影響を受けました。
ドニの《ダンス》は、草原や木々のやわらかい緑の中、古代風の白い衣装を身にまとった女性たちが、歌いながらダンスを踊る姿に、とても快く、やさしい気持ちにさせられます。

「緑」の展示室にはほかに、ワシリー・カンディンスキーの《切片》や東山魁夷の《曠原(ドイツ、リューネブルガー・ハイデ)》、岡鹿之助の《森の館》などが展示されています。



Art inn携帯サイトでは、展覧会概要と各色グループの主要作品5点(上記掲載の作品)、
計6点の音声ガイドを配信中。
作品の見どころを聴いてから美術館へ行こう!


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