©Jim Lambie
イギリスはグラスゴー出身のアーティスト、ジム ランビーの展覧会の模様です。
即目に飛び込んでくるのは、館内の床すべてに張り巡らされた、白と黒のビニールテープ。
このリズミカルな床に導かれ、いざ中へ!
◎会期:2008年12月13日(土)~2009年5月10日(日) ※好評につき、会期延長いたしました。
本展タイトルの「アンノウン プレジャーズ」とは、”未知の快楽”という意味。
イギリスのロックバンドのアルバム名が由来だそうですが、ジムはアートと併せて音楽活動もしており、音楽がとても身近な存在であるよう。
また、今回は、現・原美術館館長のおじい様の私邸であったこの館の造りや、各部屋との関連性を持たせた構成になっています。

©Jim Lambie ©Jim Lambie
日本人の私は、この床の模様と、ところどころに配置されているコンクリートキューブ(中にはレコードジャケットがぎっしり)に、まっ先に”枯山水”を想起。
ジムによると、禅的なイメージもあるけど、レコード盤の溝や、絵を描く時の筆の運びなどもイメージしているとか。
また、館の造りとしてカーブが印象的であったため、床のテープにカーブを効かせたのだそう。
作業中は、まるで、タトゥーを施しているような気分だったとか!
1Fエントランスすぐの部屋の天井には、ジャンクショップで購入した様々なカタチの鏡で、星座を形成。鏡と鏡をつなぐバーの表面には、最近のジムのお気に入りモチーフである”目”の切り抜きがびっしり。
©Jim Lambie
かつての食堂&リビングのあった部屋には、「トレイン イン ヴェイン」というこの作品。タイトルは、やはり曲名から。
真っ二つに分断されカラフルにペイントされた椅子が長~く積み重ねられています。ところどころ、表面に鏡の破片をくっつけたハンドバッグが掛かっています。
子供が汽車に乗り、楽しいどこかへお出かけする時の気分のような、ワクワクのある作品。
©Jim Lambie
深紅の油性ペンキで、床にポトポトと滴るほどにペイントされたマットレスの掛かる階段を上がり2Fへ。
2Fは、寝室があったとのことで、ようやく先ほどのマットレスの意味に合点が行く。
それぞれの部屋には、レッド、イエロー、ブルーと色のコンセプトがあり、各色にちなんだミュージシャンやアーティストのイメージに。
レッドルームにはチャック ベリー、イエロールームはジョン レノン、ブルールームはビリー ホリディとマイルス デイヴィスのポスターを使った作品を展示。
©Jim Lambie
会場で各部屋を案内してくれたジム ランビーご本人。
か、かわいい!
とてもおしゃれで、そのまま雑誌から抜け出てきたよう。
とても1964年生まれには見えません…。
楽しいこと大好き!といった、ジムの素直な感性溢れる、Welcom感いっぱいの展覧会でした。

◎おまけ
原美術館の帰り道、真冬の夜空を見上げる。と、ぽっかりお月さま。
あ~きれい。今年もあとわずか、もうちょっとがんばりますか。
[ text by Art inn編集部]
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