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 ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[text and photo by 波野月子(★撮影),Art inn編集部(◆撮影)] 2011/9/14 UP

森美術館 館長 南條史生と行く!!
ヴェネチア・ビエンナーレ2011 特別鑑賞ツアー6日間

に、Art inn(ライター:波野&編集部)も参加しました♪

旅の期間:2011年8月24日~29日 (※念のため、今回は2名とも自費参加です。)

旅のレポートはこちら↓

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]
ヴェネチア・ビエンナーレ2011[アルセナーレ編]
ヴェネチア・ビエンナーレ2011[街中編] 


ヴェネチア・ビエンナーレ 公式WEBサイト:
http://www.labiennale.org/en/biennale/index.html
会 期: 2011年6月4日(土)~11月27日(日)

今年こそは、現代美術の祭典、ヴェネチア・ビエンナーレに行ってみよう!
当初は個人旅行を考えていたArt inn編集部でしたが、偶然にも、今回のツアーを発見。
人生初のイタリア旅行、そ・し・て森美館長・南條さんの解説付き!ということで、期待感大で参加することにしました。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ フランクフルトからエアバスに乗り継ぎ、約一時間半でヴェネチアに到着。空港からは小型船に乗ってホテルに直接乗り付けます。ゴージャス!]

(編) 今回は清水の舞台から飛び降りた感(!)もありましたが、その甲斐も十分あったツアーでしたね。

(波) 見学が賞味3日だったから、どれくらい回れるんだろうと思ってましたけれど、南條さんに見るべきポイントを押さえていただいて、 とても効率よく見られましたね。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ 船出から約10分、ヴェネチアの街並みが見えてきた!]

(編) 南條さんはほぼ毎回、ヴェネチア・ビエンナーレにいらっしゃるそうですが、今年6月にもご覧になられたとか。事情通の方がいらっしゃると心強いですよね。また今回のツアーに参加された皆さんも現代美術にお詳しくて感心しました。

(波) アーティストや作品の前提をご存じという方も多く、南條さんと参加された方の会話を聞くだけで勉強になりました。
あまり情報のない状態で参加したので、一つ一つの情報がとてもありがたかったです。イタリアは何度目かという方もいらっしゃいましたし、皆さん旅慣れてらっしゃいましたね。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ サンマルコ広場:丸い屋根が道に迷った時の目印に。]

(編) ヴェネチア滞在中は、全日晴天に恵まれ何よりでした。しかしながら、強烈な日差しと高湿度は、じめじめした日本の夏を凌ぐかもと。。蚊も飛んでいて。

(波) 日焼けしちゃいましたね。夜もずっと明るいし、日が出ている時間が長いと思います。
熱中症対策で、常時水分補給をしてましたよね。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ サンマルコ広場:観光客で賑う。]

(編) 蒸し暑さにも負けず、ビエンナーレ目的以外であろう方々も含め、観光客がいっぱいでした。それだけヴェネチアは魅力的な街なのでしょうね。

(波) 昼はきらびやかで夜はロマンチック。時間帯によって顔を変える街の姿は素敵でしたね。
迷路のような裏通りを歩くと、住んでいる人の生活も垣間見られて、とても面白かったです。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ ヴェネチアみやげの定番(?)の仮面。ちょっと怖ぃ。]

(編) 後の方で出てきますが、路地裏の家々に国旗のように干された洗濯物が圧巻でした~。

ともあれ、サンマルコ広場周辺のみやげ物店はかなり濃かったですね。特に仮面…。伝統の品とのことですが、あげる方も貰う方も戸惑いが隠せないような。

(波) 部屋に置いたら確実に怖いですよね。自分がカーニバルに立ちあった、ということならまだいいと思いますが…
私はお土産に空港でお菓子を買ったのですが、パッケージをよく見たらスイス製でした。まあ、ヨーロッパ方面に行ったということで。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ 旅の2日目。いざビエンナーレへ。ジャルディーニ会場から見学。]

(編) ヴェネチア到着から一晩明けて、いよいよビエンナーレ見学。会場は、ジャルディーニ、アルセナーレ、ヴェネチアの街中に分けられます。
ジャルディーニには各国のパビリオンがあって、日本館もこちらにあります。各館設立の背景には様々な国家間のドラマがあったようですね。

(波) 主に欧米諸国のパビリオンの中に、アジア出身である日本館があって不思議でしたが、三国同盟の影響とのことでしたね。

オリンピックもそうですが、歴史的な事情や各国の力関係も示している感じでした。 ジャルディーニの会場は、世界の過去を積み重ね、現在の状況を示し、作品で未来を予知する、という印象でしょうか。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ 【国名/作家名/作品名】
イギリス館/マイク・ネルソン
/「I, Imposter」]

(編) 南條さんのおすすめで、まずはイギリス館へ。
ここで無料で貰えるブリティッシュカウンシル発行のヴェネチア・マップはとても見やすいので、ぜひゲットを!
展示はというと、どこか架空の国々のアルチザンたちの工房の名残だそうで。

(波) 一見しても用途のわかりづらい道具や、暗室もありましたね。写真関連の職人さんもいらっしゃったということでしょうか。
建物内部は廃墟になってしまった家を再現したようでしたが、人肌というか、不思議な温かみも感じたような。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ イギリス館:中には暗室も。]

(編) 特定の誰かの工房という訳ではなくて、職人っぽい雰囲気を味わうのが目的とのこと。
また温かみを感じるのは、本作のために天井を丸いカーブ状に改装したことも一因かと。

(波)そういえば、建物も味わいがありましたね。映画のセットみたいで。
架空の設定ながら、草の香りや白く乾いた土など、いろいろな要素が連想されました。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ イギリス館:この部屋の主はSAUという名前?]

(編) 建物全体を使ったインスタレーションだったので、統一感はありました。でも南條さんの解説を聞くまで、「どんな状況か?」とあれこれ思いを巡らしましたが、はっきりとした確信が持てずにいました。。

(波) 建物全体に謎めいた痕跡や隠し部屋になりそうな空間があり、変化に富んでいたので、見る方も迷宮入りという感じでしたね。
知らない場所に降り立った異邦人が、さまざまな人が出入りした痕を訪ねるという感じで探索した気がします。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ 【国名/作家名/作品名】
フランス館/クリスチャン・ボルタンスキー/「Chance」]

(編) 今年のビエンナーレで、私的に第一位はフランス館でした。何より、コンセプトがストレートで明快。ボルタンスキーはこれまで一貫して、生と死をテーマにしてきたそうですが、本作も同様で余計な説明なしでも本分がわかる感じがしました。

(波) 左右に生まれた者と死んだ者の数、中央の祭壇では、老若織り交ぜた人間の顔が作成されていましたね。
自分が全くの偶然でその場におり、視点を変えれば、個の届かない力で支配されているのだと感じました。
作品を見るときも、自分の育った背景や視野から影響されずに見ることはできないのですが、言語が分からなくても感じ取ることができるようです。極めて洗練された作品でしたね。


ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ フランス館:館全体が輪転機のような造りに。フィルム状のモノクロの顔写真が絶えず回転している。]

(編) 確かに、個々人の意思が及ばぬ力の存在を感じられましたね。かくいう自分も御多分に漏れず、その大いなるサイクルの中に組み込まれているのだと。
またボルタンスキーは、人物の顔写真を敢えて死んだ人に見えるように扱っているそうで、そういった演出も怖さを助長しているのかなと。

(波) 人間を単純に数値化してしまっていますし、作品の雰囲気もテーマも重くて怖いですが、それでものぞいてみたい力を放っていましたね。
あの中に組み込まれてボタンを押すという行為も含めて、自分の中に若干の好奇心を感じました。大きなシステムの中で、偶発性のように、全体から外れてしまったものが、面白いものなのかもしれません。


ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ フランス館:輪転機の左右のスペースには、生まれてくる者の数と、死にゆく者の数をカウント。]

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ フランス館:どちらが生か死か、今や記憶は曖昧なれど、すごいインパクトであったことは確か。]

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ 【国名/作家名/作品名】
ドイツ館/(作成中だったが途中で亡くなってしまったクリストフ・シュリンゲンズィーフの追悼展)/「 A Church of Fear vs. the Alien Within」]

(編) お次はドイツ館。祭壇のようなインスタレーションで、何やら強権的な組織の末期的なイメージでしたが。

(波) 入ると暗くて驚くのですが、教会と博物館を混ぜたようなものものしい雰囲気と、映像が印象的な作品でしたね。
追悼展ということも知ると、おのずと荘厳さを感じました。


ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ ドイツ館:今年の国別部門の金獅子賞を受賞!]

(編) 先ほどのフランス館は、人智を超えた怖さのようなものがありましたが、ドイツ館は、人為的な怖さがあったような気がします。

(波) そうですね。儀式などの人間が行う形式的なものを感じましたし、過去や歴史を認識するというのも人為的な行為のように思います。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ 【国名/作家名/作品名】
日本館/束芋/「teleco-soup」(てれこスープ) ]

(編) われらが日本館、2011年は束芋さん。
どこか懐かしさも感じさせる日本の庶民の暮らしの風景、でもやっぱり毒がある。束芋さんの作品は、安定感があるし、国際展においても日本らしさがあって良いでしょうね。

(波) 色調も我々にはなじみのある感じですが、あの会場内ではとても新鮮でしたし、壁の湾曲している感じがデフォルメされた絵柄をより引き立てていましたね。
あまりきれいではない都会の生活という乾いたモチーフの中で、気持ち悪くて湿っぽい植物が増殖している。自分も含めて多くの人は、結局ああいう形で生活にしがみつくしかないのかな、と思いつつ、生ぬるい居心地の良さというのも悪くない気がしました。


ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ 日本館:今回も映像インスタレーションでした。]

(編) 生活臭漂う都市の合間から、髪の毛やらキノコやらがニョキニョキ生えてきて。湿度や栄養素など一定の条件を満たした上で繁殖し得る生き物たち。束芋さんの描く都市は、こうした生き物たちの温床のようだと思いました。

(波) 湿度の高い過密性や、混沌とした中でも確実に存在している秩序というのは、日本らしいモチーフとして新鮮なのではないかと思います。日本館にいる方は滞在時間が長いように思えたのも、作品にそれだけの力があったということなのでしょう。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ 日本館:一階のピロティへと続く中空の柱を井戸に見立てています。]

(編) 日本人らしいキッチリした筆致で描かれた画面が、次はどんな展開を魅せるか見届けたい!という気にさせるのはさすがですね。
また建物の構造上、通常では使いにくいはずの会場中央にぽっかり空いた中空の柱を、”井戸”に見立てたのもお見事でした。

(波) 井戸の中をのぞくと、側面のにぎにぎしさとはかけ離れた静かな世界だったりして、異空間を提供していましたね。
イギリス館では上から光が降り注いでましたが、日本館では覗き込む行為で作品に歩み寄る。そうした対比も面白かったです。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ ジャルディーニ会場にて。南條さんとその場で感想交換する参加者たち。]

(編) 南條さんの分かりやすく的確な解説が聴くことができるのが、今回のツアーの最大の魅力のひとつでした。それに参加者の皆さんも、各々異なったバックグラウンドをお持ちで、独自の視点がユニークでしたね。

(波) 皆さん知識がおありで、南條さんと話が進むのがすごいなと思いました。作品の背景や見方など、ある程度確立していないと、ああいう場は持てなかったと思います。お仕事もデザイナーや館長さんなど、彩り豊かでしたね。ご夫婦もいらしたのですが、アートを共有できるというのは素敵ですよね。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ 【国名/作家名/作品名】
スイス館/トーマス・ヒルシュホーン/「クリスタル・オブ・レジスタンス」]

(編) スイス館は、一見ゴチャゴチャと生活廃材を寄せ集めたインスタレーションでしたが、中には際どい写真も数多く展示されていて凹みました。

(波) 一見ユーモラスなのですが、中に入っていくと攻撃性を増していく感じでしたね。廃材が一挙に倒れかかってくるようでした。
写真は小さいので全体からはよく見えないのですが、近づいて内容を確認したら、結構ショックを受けました。

(編) 詳細をここで書くべきか否か迷えるところですが、政治的な紛争等で亡くなった市民の姿など、かなり生々しい場面が写し出されていて…。今も世界のどこかでは、こうした状況があるのだと不意打ちをくらったような感じでした。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ 【国名/作家名/作品名】
アメリカ館/ジェニファー・アローラ&ギレルモ・カルサディーヤ/「Gloria」]

(編) そしてアメリカ館はスイス館から打って変わって、笑いのある展示内容でしたね。

(波) ちょうど外のランニングマシーンに人が乗っているところを見られましたよね。走っている人も、ランニングに短パンというラフな格好なんですが、
下にある戦車はものものしく、でもランニングという用途にしか使っていなくて、とても滑稽でしたね。人も基本的にポーカーフェイスで笑えました。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ アメリカ館:戦車型ランニングマシーン!?]

(編) ガーガー音立てて(笑)。何か救われたなぁ~。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ アメリカ館:パイプオルガン型ATM!!]

(編) こちらも相当可笑しかったです。ちょうど観客がATMから払い出している場面に遭遇して。ヴォォォとパイプオルガンの大音響が、取り立ててメロディを奏でるでも無く、館内に鳴り響いていて。(笑)

(波) アメリカ館の作品は、一つ一つの狙いが明確で、あけっぴろげな感じなので、こちらも安心して笑えるんですよね。
そんなに何も考えずとも、単に楽しめる作品というのも、やはり重要だなと。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ アメリカ館:自由の女神 in 日焼けマシーン。。]


ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ イタリア館は、各国のキュレーターが選出した作家による展示。]

(編) イタリア館では、イタリア作家の作品が展示されているのかと思いきや、あらゆる国の作品が並んでいました。建物自体の敷地面積も他館に比べ、だんぜん広く見ごたえありましたね。
入ってすぐの大広間には、光の画家と呼ばれるティントレットの巨大な絵画が2点展示されていました。これは2011年のヴェネチア・ビエンナーレのテーマである「ILLUMInazioni」(「イリュミネーションズ」)に合わせてということでした。

(波) あの絵を見て、ここはイタリアなんだなあと実感しました。普段は教会に飾られている絵もあり、明るい場所で見られて有難かったです。
単に暑い時期に行ったというのもありますが、ヴェネチアは水の都でもあり、光の街でもありましたね。水面で反射する光も眩しくて。
イタリア館の作品は少しずつ並んでいて、普段美術館で見るような感じの展示なので、見やすかった気がします。


ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ 【国名/作家名/作品名】
イタリア館/Maurizio Cattelan/作品名不明]

(編) マウリッツィオ・カテランの作品です。サンマルコ広場には鳩がいっぱいでした。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ 【国名/作家名/作品名】
イタリア館/シンディ・シャーマン/「無題」]

(編) シンディ・シャーマンは有名な絵画などから抜き出した人物に扮していたのでしょうか?ちなみに私は巨大なシンディと並び、記念写真を撮ってもらいました。(笑)

(波) シンディ部屋、面白かったですよね。昔の英雄みたいなチープな道具と、たるみきった肉体がぜんぜんそぐわなくて。
顔を見ると、授業参観に来てそうなおとなしめのおばさんなんですが、記念写真撮ると大きいので、グレートマザーみたいでした。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ 【国名/作家名/作品名】
イタリア館/ジグマール・ポルケ/作品名不明]

(編) 昨年亡くなったドイツ現代美術の巨匠ポルケの作品もありました。透明の波型トタン板を絵画に重ねるなど、先駆的な存在だったのでしょうね。

(波) 私は作品がたくさんありすぎて見落としてました。残念。この方は確か以前、ビエンナーレで受賞なさってるんですよね。

(編) ポルケは86年の絵画部門で金獅子賞を受賞したそうです。

作品数がとにかく多いので、見逃した作品だらけでしょうね。。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ 【国名/作家名/作品名】
イタリア館/ピピロッティ・リスト/作品名不明]

(編) スイスの作家、ピピロッティ・リストの作品。ヴェネチアに来てインスピレーションを受けた景色を元に、静止画と動画を組み合わせた作品を数点展示していました。

(波) ヴェネチアの風景が海に沈んでいるような、幻想的で美しい作品でした。ヴェネチアは多くのアーティストにインスピレーションを与える場所なんでしょうね。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ ブラジル館:マグロの頭が…。]

(編) ブラジル館は建物が素敵でした。木目が温かく、風通しも良さそうで。

ともあれ、マグロの頭が点々と展示してありましたが、これは一体?

(波) 建物、確かに素敵でしたね。ああいう爽やかでシンプルな場所に住んでみたいと思いました。
マグロに関しては、暑い日でしたし、かなり異臭を放っていましたね。虫がこないか心配です。


ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ 【国名/作家名/作品名】
オーストリア館/Erwin Wurm/作品名不明]

(編) 個人的に”かなり好み”の作家です。2010年、トーキョーワンダーサイト渋谷で開催された「サイコアナリシス - 現代オーストリアの眼差し」展で初めて目にして以来、気になっていました。
今回は、古典的な肖像画に、オリジナルの拘束具(?)のようなものを描き足したと思しき絵画と、映像、立体作品を展示。 アンニュイな世紀末感漂う世界から、今後も目が離せません!

(波) 映像の中の人たちは、妙な体操などを延々としているのですが、真顔でやっているからおかしいですよね。
でも、飛行機のエコノミー症候群防止体操もあんな感じですよね。不条理で不自由な日常の中で、何がまともかという線引きも難しいと思います。
まあ、あの作品でそういうことを考える必要があるかというと、全くないんでしょうね。



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ アカデミア橋。木造です。]

(編) ジャルディーニでの鑑賞を終え、一行は次なる展示を目指します。道すがらアカデミア橋という古い木造の橋を渡りました。わくわく。

 



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[★ グラストレス]

(編) さすがヴェネチア、世界各国のガラス作品が目白押しでしたね。

(波) 先日東京都現代美術館で見た名和昇平の作品や、吉岡徳仁の「光庵-ガラスの茶室」など、きらきらした作品がありましたね。他、床にまき散らされたり、天井からぶら下がったり、さまざまなガラスに出会いました。建物の内装はゴシックな感じなので、不思議な空間でしたね。

ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[★ 「ナローハウス」という作品。]

(編) こちらはガラス作品ではないような気もしますが、庭先に展示されていた「ナローハウス」という作品が可愛くて♪尖塔のように幅の狭い小さな家がちゃんと建っていました。

(波) 正面から見ると普通のかわいい家なのに、横からみると「なにこれ?」というギャップが良かったです。あまりに狭いので少人数しか入れないのですが、縦長の応接セットや電話、トイレなど、いちいち狭くて面白かったです。

(編) 思いついたアイデアを、よくぞ具現化したっ!と拍手したい気持ちですね。建物自体も細部も、どんだけ細い人がお住まいなのかという感じですが、みんなしてニコニコしながら身体をよじらせ観たのが楽しかったなぁ♪



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ 電話もナロー。]



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ トイレもナロー。]



ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ ペギー・グッゲンハイム美術館]


(編) グラストレスから少し歩いて、ペギー・グッゲンハイム美術館へ。ここはかつて、マックス・エルンストの妻でもあったペギー・グッゲンハイムの住まいでした。

今では超高額であろうキリコやポロックらの作品が、館内や庭の至る所に展示されていました。
炎天下、歩き疲れた一行は、庭にあるとてもいい感じのテラスカフェでしばし休憩。冷えたビールやエスプレッソ、甘いもので英気を養いました。個人的には、南條さんご自慢のライカのデジカメ談が楽しかったです!!

(波) ライカを複数お持ちとのことで、すごいですよね。羨ましいです~。
こちらの美術館は、邸宅だったとのことで、お住まいの時もソファなどを置いて、美術品を眺めていらしたのでしょうか。とても贅沢ですよね。


ヴェネチア・ビエンナーレ2011[ジャルディーニ編]

[◆ オノ・ヨーコ/「Wish Tree Venice 2003 To Peggy with Love x Yoko」]

(編) ライカという名前は、カメラに疎い私でもよく耳にしますが、お好きな方は本当にお好きなようですね。光栄にも南條さんのライカデジカメを持たせて頂いたのですが、ずっしりとかなり重かったです。よって手ブレ無しと。

また美術館ですが、ヴェネチアの海を眺めながらポロックも同時に視界に入る居間が一番良かったかな~。それにしてもこれだけ錚々たる作品群を集められたペギーの財力と交友関係はスゴイです。


+++

(波) 一日目から目いっぱい動きましたよね。ジャルディーニの会場はいろいろな国のさまざまな作品を見られましたし、万国博覧会のようにパビリオンの作りも含めて面白かったです。
グラストレスやペギー・グッゲンハイム美術館も、それぞれの美術館がクラシカルな内装だったり、平屋のようなつくりながらスペースがとってあったりして、展示してある状況も含めて楽しめました。

(編) ほんとに初日から目いっぱい!(笑)当初、午前中のみ団体行動で、午後は自由ということでしたが、結局一日中、南條さんのおすすめコースに便乗させて頂きました。自力では発見できそうもない展示も観ることができ、楽しかったです!

ジャルディーニ編に引き続き、アルセナーレ編街中編もどうぞお楽しみに!



※無断転用は固くお断りします。
ヴェネチア・ビエンナーレ 公式WEBサイト:http://www.labiennale.org/en/biennale/index.html

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ヴェネチア・ビエンナーレ2011[街中編]