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上野の森美術館で、魅惑のご両人が披露する「アートで候。会田誠 山口晃 展」 (2007年5月20日(日)~6月19日(火))が大好評開催中! |

これがニッポンのアートだ!
寄ってらっしゃい観てらっしゃい。御用とお急ぎでない方は、チョイトお時間を拝借。現代アート界の快男子、会田誠と山口晃のご両人が上野に揃い踏みだよ、お立会い。
題して「アートで候。会田誠 山口晃 展」。上野の森美術館で開催中だ。学生時代の作品から本邦初公開の新作まで、両人合わせて約70点を披露する大盤振る舞い!
画力を誇る職人か、非凡な発想の芸術家か、はたまた筋金入りの芸人か? ズラリと並んだ作品も、マンガか劇画か、はたまたロリコンマニアのエロ本か? もう何が何だか分からない。狂気の沙汰か、癒しなのか、オタクなのか、楽しみ方はご随意に。
「どうだ!」と云わんばかりに世界に誇る、ニッポン現代アートの真髄を、とくとご堪能あれ! さあ御足は観る前に払って、急いだ急いだ!「ハイ、お二人さんご案内ぃ~」。
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会田誠《大山椒魚》2003年
Courtesy of Mizuma Art Gallery(C)Makoto Aida
でぇ~んと横たわるグロテスクな大山椒魚を、枕よろしく肘を付き、うつ伏せに抱える素っ裸の少女。一見、ロリコン・エロの如き様相も、背景の“青海波紋”(せいかいはもん)が中和剤となって、“アート”へ昇華させている点が見事と云うかニクイ!
ちなみに青海波紋は水を表現する模様で、能装束にも用いられ、おめでたい席に使用しても良いもの。と薀蓄(うんちく)を重ねると、どうです、アートに見えてきませんか?

会田誠《紐育空爆之図 にゆうようくくうばくのず(戦争画RETURNS)》1996年
Courtesy of Mizuma Art Gallery(C)Makoto Aida
焦土と化したニューヨーク。一敗地にまみれた大東亜戦争の鬱憤晴らしのように“無限”(∞)に続く零式戦闘機の攻撃は、ウォーシミュレーション・マニアの誰もが想い描くクライマックスではなかろうか。と云うことで「零式の機体はジュラルミン製に見えるから21型であろう。とするなら開戦間もない時期に米本土まで戦線を延ばしたことになるな……」と極々オタクな目線で楽しんだ作品であることは云うまでもない!

山口晃《四天王立像「廣目天」》2006年
Courtesy of Mizuma Art Gallery ©Akira Yamaguchi
四天王立像4点のうちの1点。4作品とも古典的な構図ながら、甲冑など、どこか近未来を感じさせるデザインがカッコイイ! 特に表情、中でも生気のない“目”は、アンドロイドやガイノイド(女性型人造人間)に見る、人間にはないクールな美しさを湛えている。
実は、RPGかバトルゲームの人気キャラで、コスプレ愛好家の憧れの的。体内にはとんでもないギミック(武器や装備)が隠され、どんな必殺技の使い手なのか、などと妄想を膨らませるに十分足る、魅惑的な作品である。

山口晃《東京圖 六本木昼図》2002年
Courtesy of Mizuma Art Gallery ©Akira Yamaguchi
巻物か屏風絵のようになった六本木界隈は、近代的なビルと、江戸時代を思わせる古いたてものが、理路整然と混在した、摩訶不思議な世界が展開している。
時代考証という秩序を無視し、さまざまな時代の有り様を1枚に詰め込むのは、作者の“味”であり、他の作品にも観て取れる。タイトルの《六本木昼図》は「六本木hills」の洒落? タダのシャレでここまで緻密に描き込むとは、大したサービス精神! 今どきの芸人に爪の垢でも煎じて呑ませたい、見上げた芸人ならぬ“芸術人”魂である!
作者紹介
■会田誠(あいだ まこと)
1965年、新潟県生まれ。1991年、東京藝術大学大学院美術研究科終了後、レントゲン藝術研究所開催の「フォーチューンズ」で芸術家デビュー。豊かな発想と卓越した技法、加えてメディアの選択にも優れた、まさに現代のアート職人。絵画に留まらず、写真、立体、小説、マンガ、舞台美術など、表現のフィールドはますます拡大している。アート界だけでなく、各界のクリエイターたちに多大な影響を与えている。
■山口晃(やまぐち あきら)
1969年、東京都生まれ。1996年、東京藝術大学大学院美術研究科終了。2001年、岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞を受賞。時間と空間を横断した超・現実的世界を、昔ながらの建築透視図や屏風絵で表現する、唯一無二の個性的作品で注目を集める。読売新聞連載のドナルド・キーン氏による「私と20世紀のクロニクル」の挿絵・題字や、槇原敬之氏のCDジャケットなど、幅広い分野で制作活動を展開する日本現代アート界の逸材である。
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~脳みそフル回転で作品に立ち向かえ! これはアート・バトルだ!!
仕事柄、色々な展覧会に行きますが、これほど、脳にある数々の引出しがガタガタ音を立て次から次へと開いた、ゴキゲンな展覧会は他にございません。
映画・音楽・小説・マンガ・アニメ・ゲームなど、自分が大好きで蓄えてきた知識や情報。例えば、押井守や大友克洋、庵野秀明らのマンガやアニメだったり。あるいは古今亭志ん生や三遊亭円生の落語、木下恵介や溝口健二監督の映画など、学校では教(おせ)えてくれない、サブ・カルチャーの賜物が、一斉に覚醒し、飛び出して来たような感じ。
会場で作品と向き合うと、引出しの中から大切な“何か”が「我も、我も」と飛び出して来て、ピーンと“線”でつながっていく。この快感はシビレました。さあ、脳みそを全開に、あらゆる知識と記憶を駆使して、本展覧会を楽しみましょう。「ビビッと」くるか「分からな~い」で終わるのか? これはもう貴方と芸術家とのアート・バトルです!
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会田誠《おにぎり仮面》2005年
Courtesy of Mizuma Art Gallery(C)Makoto Aida
「これもアートかあ?」と疑いたくなるような“かぶり物”も立派な作品。

ミュージアムショップでは、季節柄つい手が出るうちわ:630円や図録:1,400円(以上2点・写真)の他、Tシャツ:3,675~5,040円。定番のポストカードは、157円から各種取り揃えている。また作品集など書籍類も充実しているので、素通りはできません。
TEXT by Sakae Ishikawa
関連イベント
■『山口晃ギャラリートーク』
日時:6月1日(金)18時より
山口晃本人によるギャラリートークは六本木昼図や日本橋図の中の思わぬ登場人物や秘密が聞けるかもしれません。
■『会田誠ギャラリートーク』
日時:6月8日(金)18時より
会田誠本人によるギャラリートークは、現代美術ファンならずとも貴重な機会です。今回の新作たちの誕生秘話を作家に直接聞けるまたとないチャンスです。
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開催期間
■「アートで候。会田誠 山口晃 展」
2007年5月20日(日)~6月19日(火)
開館時間
午前10時~午後6時(6月からは、木~土曜日は午後8時まで開館、入館は閉館の30分前まで)
休館日
会期中は無休
入場料
一般=1,000(800)円、大・高校生=800(600)円、中学生以下=無料、
身体障害者手帳を提示の方=無料(介護の方は通常料金)、( )内は20名以上の団体料金
上野の森美術館
電話:03-3833-4191
所在地:〒110-0007 東京都台東区上野公園1-2
交通案内:JR「上野駅」公園口より徒歩3分、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」、京成電鉄「上野駅」より徒歩5分
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※お土産は、上野の森美術館のミュージアムショップより
「アートで候。会田誠 山口晃 展」の「オリジナルうちわ」を1名様に、
招待券を10組20名様にプレゼント。
詳しくはプレゼント・コーナーをご覧ください。
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