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 内覧会レポート!東京都庭園美術館「オールドノリタケと懐かしの洋食器」

東京都庭園美術館「オールドノリタケと懐かしの洋食器」2008年4月16日、目黒の東京都庭園美術館で開催された、内覧会に行ってきました!

日本の洋食器を語る上で、決してはずすことの出来ない「オールドノリタケ」。
守屋知子氏の充実のコレクションをお楽しみください!

会期:2008年4月17日(木)-6月15日(日)



東京都庭園美術館「オールドノリタケと懐かしの洋食器」全作品を撮影することはできませんでしたが、いくつかピックアップしてお伝えしていこうとます♪

正面玄関入ってすぐ左、さっそく展示が始まります。

洋食器と和食器の製法は大きく異なります。
和食器は、ろくろなどを使って作りますが、洋食器は「泥しょう」というドロドロの粘土を型に流し込んで成型するのだそうです。

万国博覧会と明治の輸出陶磁器 万国博覧会と明治の輸出陶磁器
Ⅰ 万国博覧会と明治の輸出陶磁器
1階最初の展示室、大広間。この部屋には、「オールドノリタケ」はひとつもありません。
1867年パリ万博や1876年ウィーン万博以後、ジャポニスムブームが隆盛したヨーロッパに向けて、日本的な陶磁器を輸出していたころの作品が並びます。
日本の伝統的な柄や精巧な手仕事ぶりが、海欧米諸国で高い評価を得たのです。職人芸の極致です。

欧州名窯品に学ぶ国際市場参入の試み 欧州名窯品に学ぶ国際市場参入の試み 欧州名窯品に学ぶ国際市場参入の試み
Ⅱ 欧州名窯品に学ぶ国際市場参入の試み
大広間を出て、次なる展示室へ。この辺りからオールドノリタケの世界が広がります。
ヨーロッパの器形に伊万里の装飾文様が施されたものや、「盛り上げ」という、金色で染め付ける部分を粘土を搾り出して表面に描く、立体的な表現が見られます。
日本の伝統的な文様と、西洋の風景画がひとつの花瓶上に同時に描かれるなど、mixカルチャー的面白さも味わえます。また、アール・ヌーボーの流行も捉え、動植物モチーフなども盛んに制作されました。
当時、デザインはNYで行われ、アメリカ市場の動向をよく観察しながらデザインし、製造は日本、というスタイルをとっていました。

アール・デコと輸出陶磁器の多様化 アール・デコと輸出陶磁器の多様化 アール・デコと輸出陶磁器の多様化
Ⅲ アール・デコと輸出陶磁器の多様化
1920年代、アメリカでは、「ラスター彩」という、虹色に光り輝く釉薬が流行し、オールドノリタケでも数多くの「ラスター彩」を施した作品が生まれます。
またこの頃、アール・ヌーボーの流麗で曲線的な表現から、アール・デコの幾何学的で直線的な表現へと、次第に変化していきます。
当時アメリカでは、第1次大戦の影響で、ヨーロッパから消耗品である陶磁器が入ってこなくなり、その隙間に、ノリタケが参入したのだとか!お見事!
また、「オールドノリタケ」は受注生産の為、写真中央・右のような、”セールスマンブック”と呼ばれる図案スケッチをお客さんに見せ、注文を受けてから制作に入ったそうです。

通路や階段の踊り場にも展示されているので、お見逃しのないように!<br />
 通路や階段の踊り場にも展示されているので、お見逃しのないように!<br />
 通路や階段の踊り場にも展示されているので、お見逃しのないように!<br />
通路や階段の踊り場にも展示されているので、お見逃しのないように!

右下のトンがった形の器は、「幾何文皿・マヨネーズセット」。階段を上がったところの広場にも、アール・デコの作品が並びます。
右下のトンがった形の器は、「幾何文皿・マヨネーズセット」。
2階から、どんどん幾何学的になっていきます。

幾何文シリーズ 幾何文シリーズ 幾何文シリーズ
具体的な文様が一切無い、幾何文シリーズ。現代でも普通に売っていそうなモダンなデザイン。
表現がシンプルになればなるほど、フォルムの美しさが際立ちます。
写真左の「水色角型チョコレートセット」、カップの四角いフォルムは無駄が無く、身震いするほど美しいフォルムです。

幾何文花瓶コーレンというガラスの微粒子を焼き付けた「幾何文花瓶」。

特許取得!

日本的趣向の図案の成長 日本的趣向の図案の成長
Ⅳ 日本的趣向の図案の成長
大正期、洋食器は日本人の日々の生活にも取り入れられるようになっていきます。
そこで、日本人好みの図案を生み出す為、勧業政策として、デザイン教育の振興がありました。 

江戸小紋のような細やかな文様をふちに配したデザイン 江戸小紋のような細やかな文様をふちに配したデザイン
日本人好みな、江戸小紋のような細やかな文様をふちに配したデザイン。
色調も穏やかで、使いやすそう。 

純度の高い肌の白さは、わが国の洋風磁気製造のひとつの完成地点大倉陶園ならではの逸品。
純度の高い肌の白さは、わが国の洋風磁気製造のひとつの完成地点!
とにかく、ものすごい気品です!

書斎のデスクの上書斎のデスクの上にもこっそり展示が!

日本の洋食器の完成へⅤ 日本の洋食器の完成へ

こちらも大正期、婦女子向けの雑誌が次々に刊行され、生活全般への情報が発信されていきました。
洋食の調理法なども紹介され始め、おのずと日本国内において洋食器の需要も高まっていったのです。

お庭を眺めながら""お庭を眺めながら、ちょっと休憩。

和洋の絵柄が違うバージョン 和洋で形を違えたバージョン
写真左:両方とも同じ形で、和洋の絵柄が違うバージョン。
写真右:同じ絵柄で、和洋で形を違えたバージョン。
”日本の洋食器”ならではのやり方というか遊び心を感じます。かわいらしい!

また、戦時下の日本では、奢侈禁止令が出ており、金で装飾することができなくなります。
そこで、金を赤で代用することに。同じデザインで、金のふちどりバージョンと赤のふちどりバージョンというものもあります。戦争が終わってからは、再び金の装飾がもてはやされます。

ウィンターガーデンでの展示 ティーセットとディナーセット
3階、ウィンターガーデンでの展示も。
はっと眼を引くパステル調のティーセットとディナーセット。
ほんとにモダンなデザインで、今すぐにでも生活に取り入れられそうな気軽さがあります。

「オールドノリタケ」の展覧会というと、初期のきらびやかな装飾のものが展示されがちですが、
本展では、小紋のようなシンプルなラインの作品も多数展示されています。
これらが一堂に見られるのは、とても珍しいことなんだそうです。
「オールドノリタケ」に、少しでもご興味を持たれたみなさん、どうそ庭園美術館にお越しください!

図録は2200円です!

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おまけ:美術館内の各部屋から吊り下げられた照明たち
思わず撮影。どれもエレガントで個性的で美しい。自分の部屋に飾るとしたらどれがいいかな~。
照明たち 照明たち  照明たち 照明たち 照明たち 照明たち 照明たち 照明たち


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