現在、ロンドンで作家活動中の横溝 静さんの個展の模様です。東京都写真美術館「日本の新進作家展Vol.7 オン・ユア・ボディ」[~12月7日(日)]にも出品されています。本展では、ロンドンでプロスティテュート(娼婦)として働く女性たちに、通常料金を支払い、アート作品として発表することの了解を得た上で、彼女たちの仕事場で撮影したもの。
◎会期:2008年10月18日(土)~11月29日(土) ※会期は終了いたしました。

"I CAN FEEL IT (BUT I CAN'T SEE IT)"以外も展示。
左の写真は、"Phantom"というタイトルの作品。
”幽霊を見たことがある”という役者さんに、今までに演じたことのある役柄になりきって、幽霊体験を語ってもらってい、その様子を撮影したもの。
ほの暗い照明に照らされて、肉感的な女性たちが自らの裸体を惜しげもなく晒しています。一見セクシャルなイメージで捉えてしまいがちですが、セクシャルさというよりは、肉体を感じます。そして、男性が撮ったヌードでは無いなと、薄々分かるのが不思議です。
日本で哲学を学んだ横溝さんは、ロンドンでアートを学び、哲学的な匂いのある作品を作っています。本作からは、異国の地における自身の立場と、他者との距離感、特に同性としては入り難い領域に入っていく、微妙な緊張感が伝わってきます。
本展の展示風景は、モデルとなった女性たちの元に送られ、また一方で、彼女たちの、時にキスマーク入りの写真は、遠い国の誰かの手に渡って行きます。どこまでも繋がっていく関係性が不思議で、面白い!
[ text by Art inn編集部]
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