2月末、冷たい雪が降りしきる中、行って参りました、フランスの至宝、ルーブル美術館展@国立西洋。本展は、17世紀の絵画を中心に、71点の名画を集めています。フェルメールの《レースを編む女》も展示!
◎会期:2009年2月28日(土)~6月14日(日)
以下、気になった作品をピックアップ。
ルーヴル美術館は、ルイ14世が収集した、王立コレクションがもとになっているのですが、さらに熱心に購入を重ね、傑作が集まる現在の状態となりました。
◆第1部 「黄金の世紀とその陰」
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宮廷の華やかな世界と貧しい農民たちの暮らしの様子を描いた作品が対照的に展示されています。
1 左手の大きな肖像画は、フランス・プルヴュス(子)《マリー・ド・メディシスの肖像》1610年。
高さ3m以上もある大きな絵です。画面上方に描かれているの天蓋は、権力の象徴で、この女性がかなりの権力者であったことを想起させます。こうした絵画は、権力専有のイメージ戦略として利用されたのです。
2 右手は、レンブラント・ファン・レイン《縁なし帽を被り、金の鎖を付けた自画像》1633年。27歳の時に描かれたもののようです。内省的な眼差しが印象的。
◆第2部 旅行と「科学革命」
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大航海や科学革命が進展した時代を絵画を通して展観します。ここでは写真は有りませんが、アドリアーン・コールテの描いた《5つの貝殻》1696年は気になる一枚です。
当時としては珍しかった種類の貝殻が5つ、静かに台の上に並べられています。精緻なタッチで、まるで写真かのごとく描き出された貝殻たちは、旅の産物であり、研究の対象でした。貝殻学という学問もあったそうです!
3 ペーテル・パウル・ルーベンス《トロイアを逃れる人々を導くアイネイアス》1602-1604年頃?
ルーベンス25歳くらいの時の作品。トロイアの英雄アイネイアスが、ギリシャ軍によって破壊、虐殺されて生き残った人々や家族を連れて、未来のローマへと流浪の旅へ導く場面を描いています。
左のほうが過去、右のほうが未来を表します。壮大な時空の流れがひとつの画面上に!
4 ディエゴ・ベラスケスとその工房《王女マルガリータの肖像》1654年
スペインのフェリペ4世とその姪の大公妃マリアナの娘、マルガリータの肖像。この肖像画は、後にマルガリータが嫁ぐこととなるウィーンへと送られました。
◆第3部 「聖人の世紀」、古代の継承者?
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宗教戦争や信仰の問題が続いた時代。そして、ギリシャ・ローマ時代以降の要素が継承されているのでは?という視点から展開する章です。
5 会場風景。本展では、大きな作品が多く観られます。
6 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《大工ヨセフ》1642年頃
暗闇の中から、蝋燭の灯りで照らし出された、大工の守護聖人であるヨセフと幼きキリスト。静謐で温かいとてもいい絵です。ラ・トゥールは、キリストの顔を光輪などの後光よりも、蝋燭の灯りで照らすことを好んだようです。神を我々人間と近しい存在と感じうるこのような表現は信者の心を打ち、それはまた、カトリシズムの精神の望むところだったのでそうです。
フェルメールの作品は、とても小さなものでしたが、柔らかい光がなんとも神々しい、心があったかくなるような一枚でした。ぜひ、ご自分の眼でご覧いただければと思います!
[ text by Art inn編集部]
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