本展は、銀座のシャネル・ネクサスホールにて、主にパリで活躍するドゥニ ポルジュ氏の水彩画展です。詳しいことは、”注目の展覧会情報”をご覧いただくとして、私の感想を少々書き留めたいと思います。
◎会期:2009年4月21日(火)~5月6日(水)
作品を拝見し、すぐに感じるのは、なんてエモーショナルな絵なのだろうと。理屈じゃなくて、心の中に、絶え間なくたゆたう様々な感情、感覚を視覚化したら、きっとこんな風なのだろうなぁと。月並みな表現で恐縮ですが、なんだか癒されます。
全体的に彩度が低めなパステル調で展開される画面は、ややほの暗く、また水がテーマとなっていることから、心理学的な見方をすれば、無意識の領域なのかな~、などと思い、ポルジュ氏に尋ねると、この絵は彼の心象風景なのだそう。
また、和紙のような味わいある素材の紙に、水彩で水を表現しており、彩度も高くはっきり発色しているところ、川底に沈んでいくように滲んで解けていくところ、たまに登場する具体的なカタチ(木や建物の一部、海岸に打ち寄せられたモノたち、はたまた弾丸?のようなモノまで!)等、実に豊かな表情のバリエーションが伺えます。
中でも気になったのが、メタリックなか細いリングが、どの絵の水中部分にも登場していること。ポルジュ氏曰く、水面に葉っぱが落ちたり、魚などが跳ねてピチャッとした感覚を表しているとのこと。
そして、画面全体に心地よく感じられる”間の美”について。ポルジュ氏は、日本美術にもご興味があり、中でも琳派がお好きとのこと。根津美術館や尾形光琳についても楽しそうにお話されていました。
都会の真ん中で、素直に感じる心を取り戻せそうな本展、GWにおススメです♪
[ text by Art inn編集部]
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