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 展覧会レポート!東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」

東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」 ディズニーアニメの世界観を方向付ける”コンセプト・アート”で大活躍したメアリー・ブレア。彼女は妻であり、母であり、プロのアーティストでした。女性が社会に出て、キャリアを積むのが大変難しい時代、幾多の困難を乗り越え、世界中にすばらしいファンタジーを届けたメアリー。ウォルト・ディズニーから絶大なる信頼を受けた、彼女の卓越した色彩世界が広がる展覧会です。


会期:2009年7月18日(土)~10月4日(日)

以下、ざっとご紹介♪


東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」  1911年、メアリーはオクラホマ州に生まれました。カリフォルニアのシュイナード美術学院を卒業後、水彩画家としてキャリアをスタートさせますが、生活のため、1939年、ディズニー・スタジオに入社し、アニメの仕事を始めます。水彩で描かれた数々のストーリー・スケッチからは、彼女の確かな描画力が伺えます。

東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」  1939年に勃発した第二次大戦の影響で、ヨーロッパからの収益が激減し、経営難に見舞われたディズニー。当時の政府の南米との文化交流を奨励する政策により、ディズニーは南米文化を紹介する映画作りを要請されます。1941年、2ヶ月余りの南米への調査旅行にメアリーも同行し、彼女は多くの刺激を受け、独自の画風を獲得します。また、この旅行がきっかけで、ウォルトに才能を発見されることとなるのです。

東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」  メアリーの携わったもっとも有名な3つの作品、『シンデレラ』、『ふしぎの国のアリス』、『ピーター・パン』のコンセプト・アート。アニメをご覧になられた方は、「あのシーンだ!」とピンとくることが多いでしょう。アニメをご覧になられていない方も、一枚のイラストとして十分楽しめるクオリティの高さに目を見張ります。

東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」  1953年、『ピーター・パン』の仕事を最後に、ディズニー退社後、メアリーはニューヨークの自宅アトリエで制作を始めます。子どもと触れ合う機会が多く持てるようになったメアリーは、子どもを題材にした広告イラストや絵本、TVコマーシャルなど、多様な仕事に関わっていきます。

 またこの頃、夫のリーが海軍に入隊し、メリーランド州に移り住んだため、仕事場との長距離移動を強いられる二重生活は、彼女にとって大変な重圧となったことでしょう。

 この頃制作した絵本『I CAN FLY』(わたしはとべる)は、J.F.ケネディの妻、ジャクリーンからの手紙によると、娘のキャロラインにとって宝物のような絵本となったと書かれていました。

東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」  メアリーのニューヨークでの仕事場の再現コーナーもあります。整然と機能的で、落ち着いた印象。ここから夢のような作品がいくつも生まれました。ご自分の仕事場がごちゃごちゃな方、見習いましょう!笑

東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」  ディズニーランド建設のため、再びウォルトに呼び戻されたメアリーは、ユニセフのためのアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」のデザイン開発を任されます。

 会場では、メアリーがアトラクション建築現場で使用したデコラティヴなヘルメットも展示。造花があしらわれ、表面にはキラキラとグリッター、そしてワイヤーでつくった自分の名前もちょこんと乗っかっています。遊び心満載♪

東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」  「イッツ・ア・スモールワールド」のデザイン画のコーナーは、実際のアトラクションを彷彿とさせる回遊式になっています。七色のものから色数を抑えたものまで、絵の具で色分けしていくほか、色セロファンで様々な色の重なりを楽しむものまで、あらゆるパターンの試行錯誤が展開します。

 ウォルトの死後、メアリーは晩年、誰に見せるでもなく、自宅に飾るための作品を創り続けています。ここではディズニーでの作風からガラッと一転、彼女の内面を垣間見るような作品も登場します。

東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」  東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」
最後にお待ちかね、メアリー・ブレア グッズコーナー♪
 ROOTOTE(ルートート)とコラボしたバッグがズラリ!種類も豊富でついつい目移りしてしまいますが、私の一押しは「イッツ・ア・スモールワールド」柄!基本の白×赤に、マルチカラーの「イッツ・ア・スモールワールド」がキリリとスパイスに!
 また、メアリーの代表的キャラクター「レモネード・ガール」のぬいぐるみは、かな~りキュート♪思わずギュッと抱きしめたくなっちゃいます!

東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」  東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」
 メアリーがデザインし、実際に販売されていたハンカチも登場!ウキウキ気分の時、ちょっと気分を変えたい時にもぴったりな、大人の女性にも似合う甘すぎないデザインが魅力です。
 またポストカードの種類の豊富さにはびっくり!どれにしようか真剣に悩むのも楽しみのひとつ☆ 

東京都現代美術館「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」  そして、これはホントに可愛すぎ!アリスのコンセプト・アートをモチーフとしたスカーフで作られたリボンがアクセントに付いている、ベレー帽三種。黒、茶、グレー、どれをとってもキュート!でも強いて言うなら、私はグレーが気分かな!?


 相当な多色使いにも関わらず、混沌とするどころか、画面中に陽気で気品ある秩序、リズムが展開するメアリー・マジック。デザイン等、実際に色彩を扱うお仕事に従事されている方をはじめ、大いに参考になる配色です。
 彼女の作品は、後のクリエーターたちにも多くの影響を及ぼしました。色を楽しむこと、積極的に人に伝えようとするサービス精神のようなものも感じられました。
 そしてなにより、働く女性の大先輩として、色々と考えさせられる場面もあり…。
 ディズニーをあまりご覧になったことの無い方でも、とっても楽しめる内容です。ぜひこの夏、メアリーの溢れる色彩世界に遊びにいらしてくださいネ♪

[ text by Art inn編集部] 2009/7/24

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